15006c5dc132ef13500c614ba09a9584_s皆さん、こんにちは。
子育てに対して「何もやる気が起きない」、「子どものことを全く可愛く思えない」など、産後の育児にヤル気や愛情が感じられず、適切な育児が出来なくなってしまうケースが年々増加傾向にあります。

「子どもを育てられない・・・育てるのが苦しい・・・」などの一連の症状を「子育て困難症候群」といいます。

症状の程度は様々ですが、中には睡眠障害・自己嫌悪感・食欲の減退等、抑うつ症状に似たものや、重症の場合では、育児放棄や身体的虐待などに繋がるケースも少なくありません。

ではどうして「子育て困難症候群」が起こってしまうのでしょうか?

今回は、A子さんというお母さんの例を取り上げながら、解説していきたいと思います。

子どもに敵意を抱く母親

912c6990e9f163b729ecc37efc70e9cd_s妊娠6カ月のA子さんは、最近どうしても不安で仕方がなく、色々なことが頭に思い浮かび、夜も眠れないという状態になってしまいました。

突き詰めていくと、A子さんはこれから生まれてくる赤ちゃんについて、深刻な不安を抱いていました。

ちゃんとした子が生まれてこないんではないか・・・身体的におかしいか、頭がくるっているような子が生まれてくるのではないか・・・」などと不安になり、子どもを産むのをやめてしまいたい気持ちになってしまうのでした。

しかし、もう中絶する時期は過ぎてしまい、胎内の赤ちゃんの感触が徐々に実感を持つようになるにつれて、「このまま産んで本当に大丈夫だろうか?」と不安が募るばかりでした。

実は、A子さんにはこんな自己イメージがありました。

自分が生まれてから、父親が自分を異常なくらいに大事にし、可愛がってくれました。ところが、そんな父親の姿を見ていて母親がA子さんに対して憎しみを抱き始めるようになったのです。

982051df09efa7381a134c296f132f48_sそのためか、母の愛に薄く、現在こうやって不安になっていても、実家の母親がそばに来て世話をしてくれるというわけにはいかない関係になっているのです。

夫とは仲良くやっていますが、ここで女の子が生まれると、「今度は夫が自分よりもその女の子を可愛がって、だんだん自分とうまくいかなくなってしまうのではないか・・・」と、とても不安になるのです。

「実際、こうやって妊娠してから不安になり、夜も眠れないし、この先、夫婦生活にも溝が生じるかもしれない・・・私が妊娠して、このお腹の中に赤ちゃんが出現したせいだ・・・どうしてこの子を産むことになってしまったのか・・・生まれてきた時が恐ろしい・・・」というのがA子さんの心の叫びでした。

もうすでに、このA子さんの心の中には、生まれてくる子に対する敵意が生まれています。

e9b2d5047b349bde0c440bd93c37aa31_sかつて父親とA子さんと母親の間に繰り広げられた三角関係の葛藤が、夫とA子さんと生まれてくる赤ちゃんとの間で再び繰り返される可能性があるのです。

A子さんのように、母親自身の心の記憶が、現実の赤ちゃんや子どもに投影されて、子どもに対する拒絶感が高くなると、子育て困難症候群が起こってくるのです。

これを避けるためには、お母さん自身が過去の親子関係をじっくりと振り返り、気持ちの整理と心の大掃除をする必要があるのです。

以下の症状をお持ちの方は要注意です

  • ca04a31470f09905126307f610ce3cea_s子どもが生まれても自分が育てる気持ちになれなくて、頻繁に実家の母や姑に預ける。
  • 生まれてきた子どもがそばにいるにも関わらず、苦痛で、負担で、注意散漫で、ついつい失策行為を繰り返してしまう
    (やたらミルクを飲ませておなかを壊させたり、落っことしてケガをさせたりなど)
  • 子どもが生まれてみんなに祝福されるのに、憂うつになったり、ひどい不安に襲われる
  • 子どもに対して理由もなしに、敵意や攻撃を向けてしまい虐待してしまう。