皆さん、こんにちは。
児童臨床では、思春期や青年期の方々と出会う機会が多々ありますが、私が出会う若者たちの中には、「先生、どうすればいいんですか?何をすれば楽になるんですか?答えを教えて下さい!」とすぐに答えを求めてくる子がいます。

彼らは、じっくりと自分が困っていることと向き合おうとするより、簡単なアドバイスを欲しがる傾向にあると言えます。

彼らと面接を続けていく中で、「じっくりと自分と向き合い、生き方を含めて、自分の悩みの本質を問い続けることが難しい」ということがわかってきました。

わからないことに持ちこたえる力!?

当たり前の話ですが、「わからないこと」は、私たちを不安にしますね。

不安になるので、すぐに答えや解決策を探そうとします。

これ自体は、別に悪いわけではありませんが、自分自身や自分のこころと向き合う場合、これらの行為は、時に本質を問い続けることの妨げになってしまう場合があります。

精神分析という視点では、「わからないこと」という感覚こそが、本当の意味で私たちが学ぶ機会を提供してくれるものと言われています。

なぜなら、「わからないこと」に持ちこたえて得られた理解は、その人にとって他の何にも代え難い唯一無二の自分の理解をもたらしてくれるからです。

これを成し遂げるためには、わからないことに持ちこたえる力が必要になります。

すぐに答えを求めようとせず、ゆっくりと、じっくりと、自分自身と向き合うというスタンスが大切なのです。

当相談室では、精神分析的心理療法という視点から「わからないことに持ちこたえる力」を育んでいきます。

わからない時は、自分と向き合うチャンス!

学生の皆さんには、ちょっと難しい内容だったかもしれませんが、要は、「わからない」と思った時は、自分と向き合うチャンスであり、自分が成長できる貴重な機会であるということを、是非覚えておいてください。

そして、今何かに悩んでいて、なかなか答えが見つからないジレンマを抱えている方は、逆に「悩む時期」だと覚悟を決め、思い切り悩みぬいて下さい。

もし1人で悩みぬく自信が持てない場合には、当相談室へお越しください。

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