皆さん、こんにちは。
思春期を迎えて、いよいよ自分の進路や今後の人生について考え始める時期を迎えると、スムーズに自分のやりたい事へ向かって力を発揮できる子とそうでない子が顕著になってきます。

大事な試験の前に集中できなかったり、以前に比べて学力が下がったり、どこかしら他人事で、努力することを諦めている子もいます。

これらの子ども達は、一般的に「ヤル気がない」という枠でくくられてしまいがちですが、本当にヤル気がない子は、実は少なく「ヤル気はあるけど出せない」という子がほとんどなのです。

ヤル気はあって能力もあるのに、ヤル気が出せない。やるべきことは分かっているのに、こなせない、努力できない。

自分の可能性を見ないようにしている子どもの心の背景には、親の心理が大きく影響している場合が少なくありません。

親が子どもに仕掛けるダブルバインド!?

例えば、親は子どもの成長や成功を願う反面で、無意識のうちにライバル心やうらやましさを抱いているケースです。(☜詳しくは『子どもに対する親の競争心』を参照)

親は子どもに「学校で良い成績を取りなさい!」「勉強しなさい!」と言う反面で、「自分を超えてほしくない。親よりも良い学校に行ってほしくない。人気者になってほしくない」という思いを同時に抱く事があります。

子どもが、学校で良い成績を取ったり、部活で活躍したりすると、親がイライラしたり、突然怒り出したり、子育ての大変さを子どもに直接訴え始めたりしてしまうのです。

これは心理学用語で「ダブルバインド」と言いますが、これでは、子どもは親の行動が理解できず、ヤル気はあっても、やる気を出すことに「罪悪感」を覚えるようになってしまいますね。

親のためにヤル気を出すか、自分のためか!?

他にも、親が自分の計画や理想を押し付けて、そこから外れたことは絶対に認めないという場合も、子どもはヤル気を出せません。(☜『親の心の中にある子どもの心」『子どもを困らせる母親』を参照)

こういったケースでは、親自身が自己中心的で、情緒不安を抱えていることも多く、子どもが理想通りになれば溺愛し、逆に自分らしさを発揮したり、自由になりたいと訴えると途端に攻撃態勢に入り、子どもを悪者扱いします。

子ども達にとっては、親の言うとおりにやる事が、自分の安全につながり、評価されることになるで、自分の身を守るためにも「親のためにやる気を出す」ことは出来ても「自分らしく」ヤル気を出すことはできません

どちらのケースも根っこにあるのは、親の満たされなかった思いと自尊心の低さです。

要は、親自身が自分を受け入れることができていないということですね。

「ここぞ!」という時に、勝負強くなるためには?

このように、親の心理が子どもの「ヤル気を出すこと」に大きく影響してきます。

子どもにとっては、親の存在が全てです。年齢が幼ければ幼いほど、親の存在は絶対的です。

親との関係に安心感が無いと、「親のために」と無駄な努力を始めて、健全な自己を形成する事が難しくなってしまいます

逆に親との関係に少しでも安心感を感じることができると、子ども達は自らヤル気を発揮して、自分らしさを獲得していきます。

子どもの成長を本気で願えるかどうか、まずは親御さん自身が、一度自分に問いかけてみてください。

関連記事:『子どもに対する親の競争心』『親の心の中にある子どもの心』『子どもを困らせる母親』『ダブルバインドってなに?』】