18fefd66e684003e597da1252104af12_s皆さん、こんにちは。
お母様方の訴えの多くに、「うちの子はまったく勉強をしようとしない。まったく危機感がなく、テスト前にもかかわらず勉強している姿がなくて、本当に困ってしまう。この先が思いやられる・・・(溜息)」などがあります。

親であれば、誰しも子どもに自立的な勉強を望むものです。

子ども達の勉強には、大きく分けると2種類のものがあります。

お父さんとお母さんのため」の勉強と「自分自身」のための勉強です。

子どもにとって、勉強が、自分のための勉強、つまり、自立的な勉強にどのくらいなっているのか?どんな勉強がそうなっていて、どんな勉強がそうなっていないのか?を、まず親として見極める必要があります。

子どもにとって「勉強」が自分事として捉えていなければいないほど、その子の勉強は、お父さんやお母さんを喜ばせるためだけのものであったり、お父さんとお母さんをガッカリさせないためのものにすぎなくなります。

では、勉強でつまずいてしまう子は、どんな場面でつまづくのでしょうか。

今回は、ある名門私立中学校へ入学した優等生のA君をご紹介したいと思います(個人情報には十分配慮してあります)。

優等生がつまづくとき

aaf4ff0b2f75d147b8758025ae39f6ac_s名門私立中学校に入学したA君。それまで、とてもよく勉強して、小学校ではいつもクラスで1番か2番の優等生でした。

ところが、A君は、名門私立中学校に入って、いままで味わったことのない苦痛を毎日味わうことになりました。

まず、小学校からずっと中学校まで続いているグループがあって、どうしてもこの生徒たちがクラスの主流派になり、A君はいままでの小学校のときとすっかり勝手が違ってしまったのでした。

小学校では、彼こそクラスの中心で、生徒も先生も一目おく存在だったのに、今この中学校のクラスでは、何となく「よそから来た人」という疎外感があって、馴染みにくくなってしまいました。

次に、入試で入った友達はみんな良くできるのです。誰もが一番だったみたいな雰囲気で、とにかくA君よりよくできる生徒がたくさんいました。

1b8a84dc22bd12c71883bfeef315f9d4_sA君は、すっかり目立たない、ただの生徒になってしまったのです。そうなると、A君は自信がなくなり、気後れして、本来の力も発揮しにくい気持ちになってしまいました。

だんだん学校も面白くなくなり、勉強意欲も低下してしまいました。A君にしてみると、父親や母親を喜ばせるだけでなく、自分にとっても、名門校に入ることは大きな夢でした。

でも、それは、みんなに褒められたり、みんなを羨ましがらせるためだけだったのです。

実は、A君の父親も母親も名誉欲と世間体のかたまりで、A君は自分たちの自慢のタネでした。

そして、会社も一流企業を望み、何でも一流をと願っていたのです(“普通”を強く望まれている親御さんも結構いるものです)。

A君の母親はA君の優秀ぶりだけが生きがいだったのです。A君もいつの間にか、そのことばかりが心を動かす原動力になってしまっていたのです。

だから、せっかく名門校に入学したのに、それから先が続かなくなってしまったのです。

要は、A君の勉強は、お父さんとお母さんの望みをかなえるためだけのものだったというわけです。

自分自身のための勉強を

211497e9ffb96a0640680ad2c2bd3b19_s本当に自分自身のための、自分自身の興味や関心、自分自身の自分らしい生き方と結びついた勉強をどうやって見つけ出せばいいのでしょうか。

やはり、「自分のため」という切実感を本当に身につけられるかがカギになります。

お父さんやお母さんを喜ばせるための勉強だけでは、A君のように、子どもの心は弱く崩れやすいのです。

ですから、子どもの年齢が幼いうちから、「将来何になりたいの?何が好きなの?」と将来ビジョンを抱けるような質問を繰り返し投げかけていく。

e90dcaea31a56f39cad38ce25a7f75b0_sその中で、「そのためには○○という勉強が必要なんだよ」と自分の目標を叶えるためには、勉強が必要なんだという意識付けが必要になってくるのです。