皆さん、こんにちは。

以前の投稿では、学童期の子育てにおいて「あいまいさ」の大切さについて書きましたが、今回は、その「あいまいさ」を身につけるために、幼児期から大事にしてほしいことについて解説していきます。

根拠のない自信とは?

幼児期に、もっと言えば、生まれた瞬間から、親が子どもに与えてほしい大事なものは「根拠のない自信」です。

これは、心が健全に育つために必要な、いわば「心の栄養」です。

根拠のない自信」とは、その名の通り理由や説明のない自信です。

「根拠のない自信」がある子は、

  • 「よくわからないけど、私はすごい。」
  • 「私はたっぷり愛された。」
  • 「私は、愛されるべき存在だ。」
  • 「私は、大切な存在だ。」
  • 「私は、ここにいてもいいんだ。」
  • 「この世は案外いいところだ。」

と自分で自分を大切にできます

この「私は愛された、愛されるべき存在だ。」という感覚には、根拠は全く必要ありません

「私は~だから」という理由や意味づけは必要ないのです。

根拠のない自信を育てるためには、親は「親バカ」なくらいでいいのです。

うちの子は、すごい!」「うちの子は、かわいい!」と理由はなくてもそれくらい思っている方がいいと思います。

私たちはこんなにあなたを愛している。だから、あなたは愛されて当然なんだ。大事にされて当然なんだ。大切な存在なんだ。あなたが生まれてきてくれて、本当に良かった。私たちは幸せだ。」と来る日も来る日も浴びせて、「自分はこの家に生まれてラッキーだ。」「私は、幸せだ。幸せになっていいんだ。」と思い込ませる事が、この時期の親の仕事であり、自分の存在に対する根拠のない自信を植え付けることに繋がるのだと思います。

条件付けの愛という落とし穴!?

しかし、ここで注意が必要なのは、「お前は○○ができるから、すごい!」という条件付けの愛情のかけ方です。

これは、一見親バカフレーズのように見えますが、子ども達は「○○ができる」という条件を満たしたときに初めて親が認めてくれるということを学習してしまい、本来の子どもの存在を認めているということにはなりません。

もし、「○○ができるから、すごい!」というフレーズを頻繁に使っているのなら、「できなくても」という一節を加えて、「○○ができても、できなくても、お前という存在はすごい」と伝えてあげてください。

“根拠のない自信”が育たなかった場合:

では、幼少期に根拠のない自信が育たなかった場合は、どうなるのでしょうか?
子ども達は、

  • 「自分に自信がない・・・」
  • 「自分が嫌い・・・」
  • 「他人の目や評価が気になる。」
  • 「自分なんて、大した価値がない。」

と訴え始めます。さらに、なにかで失敗したり、悪い事が起こると、

  • 「自分のせいだ・・・」
  • 「自分はダメだ・・・」
  • 「自分が悪かったからだ・・・」
  • 「努力が足りなかったからだ・・・」

自分を責めるようになります。

実は、この自己否定感にも根拠がなく、いわば、「根拠のない否定」なのです。

お前はダメだ!」「何をやってもダメだ!」「なんで、いつもできないの!」「どうしようもないヤツだ!」などという否定的なフレーズを日頃から聞いていると、子ども達は無意識に「根拠のない否定」を育ててしまいます。

次回は、「根拠のない否定」と「こころの病」の関係について詳しく解説していきたいと思います。