皆さん、こんにちは。今回は、子ども達からの「心の病について知りたい!」という要望の中から、ADHDについてわかりやすく説明したいと思います。

聞いたことのない人には、「何だ!?この頭文字は?」と思われるかもしれませんが、これはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの頭文字を取った略称なんですね。日本語では、「注意欠如多動性障害」と言います。ちょっと難しいことばですね。

5efdf4359a81ebd62827c6098c419183_sこの障害には、次の二つの特徴があります。

ひとつは、注意の欠如です。ひとつのことに注意を向けて、長い時間集中するのが難しいことです。

もう一つは、動きが多くて落ち着かず、時に衝動的な行動におよぶことです。

このふたつの特徴が両方そろっているタイプもあるし、どちらか一方だけが目立つタイプもあります。だから、なにが「上手にできないか」ってことでいえば、彼らは、上手にお話が聞けない、お片付けができない、行儀よくしていられない、なんてことになります。

もちろん、上手にお片付けのできない大人もいるね。ADHDでは、大人になると多動や衝動性は目立たなくなることが多いので、特徴として残るのは、だんどりよくものごとを進めることが上手じゃないってところなんだ。

これは仕事に限らず、家事もそうだし、日常生活の全般にわたります。皆さんもテレビで観たことがあるかもしれないけれど、ゴミ屋敷になっているお部屋があったりしますね。あれなんかは、ADHDの気質を持っていて、実は昔は、先生の話が聞けなかったり、じっと座っていられなかったりしていた可能性が高いわけです。

このADHDは発達障害のひとつだから、障害の特徴はごく小さな年齢から目立ちはじめます。とくに多動のあるタイプでは、2,3歳ころから、落ち着きのなさや衝動性が際立ってきます。

4d2893f9e732226f96ff0ccb1627869f_s外を歩くと、車道に平気で飛び出しちゃうから危なくて手を離せない。スーパーやデパートなんかでは、親が目を離したすきにすぐどこかに行ってしまいます。そんなことが朝から晩まで毎日だから、ママはもうヘトヘトになってしまいます。

保育園や幼稚園では、みんなと一緒に座って先生の話が聞けない。ひとりでそのへんをウロチョロしたり、平気で大きな声でおしゃべりしてみたり。友達と遊んでいても、我慢がたりずすぐに手が出てしまう。

こうした傾向は小学校に入学しても続きます。というか、それからが結構大変だったりするんです。

幼稚園や保育園までと比べて、小学校では椅子に座らされる時間が長くなるので、苦痛でしょうがないんですね。注意や集中が続かないから、すぐに気が散っちゃうし、体は勝手に動いちゃうし。

こういう子は、体が動いていたほうが、たぶん気持ちは落ち着くんだけど、学校ってところは、「皆さん、どうぞお気楽に」ってわけにはいきません。「みんな一緒に仲良くやりましょう」なんてメッセージが強いので、どうしても浮いてしまうんですね

f4d28dbec86f7bb28b6a93b9783fb854_s個人的な意見になりますが、ADHDを含めた発達障害のお子さんは、沢山いいところがあります。子どもらしくてかわいいし、何よりとっても人懐っこいんですね。

いい意味ですぐに忘れてしまうので、根に持たない。集中できないといっても、好きなことにはものずごい集中力を見せる子もいます。

こういう長所は、家族を含め周囲がしっかりと評価して認めてあげないといけないと思います。彼らにとって、彼らの特性を理解してくれる家族や先生、励ましてくれる友達が、一人でもそばにいてくれることが救いになるのです。