おやこ心理相談室 カウンセリングの特徴
- 臨床心理学に基づく、臨床心理士が運営する専門的なカウンセリングの場として、2013年に群馬県富岡市に開設されました。
- 実績のある経験豊富な臨床心理士とチャイルドカウンセラーが、幼児期から成人期における、さまざまな心理相談に応じています。
- カウンセラーが一般的なアドバイスをすることによって問題解決を図るところではなく、「来談された方やご家族自身が心との対話を通じて問題解決を図っていく」のをサポートするところです。
- 来談された方が、心の内・外をじっくりと観察することを大切にしたカウンセリングやセラピーを実施しています。
- 精神障害や発達障がい(高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHDなど)をもった方やそのご家族の心理相談にも対応しています。要望に応じて、WISC(知能検査)もご提供することができます。
発達障がいと精神分析的心理療法
近年、発達障がい(ADHD;注意欠陥性多動障害、LD;学習障害、アスペルガー症候群、PDD; 広汎性発達障害)が話題となり、また大きな社会問題となってきています。
特に、成人の場合、これまで診断を受けてこられず、ずっと抱えてきた「生きにくさ」に悩み続けている方がたくさんいらっしゃいます。また、最近の調査では、引きこもりの人の多くが発達障がいを伴っていることも分かってきました。
発達障がいを抱える成人に対して、心理療法を行っている機関は少なく、認知行動療法とSST(ソーシャルスキルトレーニング)が主流となっています。
精神分析的心理療法では、「思い浮かんだことを何でも話してください」と指示されるので、自分の感情や意志を言葉にすることが苦手な発達障がいの方にとって効果的でないと考えられてきました。
しかし、発達障がいを抱える多くの方にとって、まさにこの「自分の気持ちがよくわからない。言葉にできない」という点が、対人関係においても障害となっているのです。
当相談室での心理療法では、発達障がいの方にまず自分の気持ちを感じ取ること、そしてそれを言葉にできるようになることをサポートしていきます。自分の気持ちを言葉で表現できるようになると、自然と感情のコントロールが可能になってきます。このように当事者のこころを育てるお手伝いをまず第一に考えていきます。