皆さん、こんにちは。
わざわざ選んでいるつもりはないのに、「なぜか付き合う男性は、ダメンズばかり」というパターンにはまっている女性は多く存在します。
これは無意識的にダメンズに魅力を感じてしまっていることが原因であることが多いのです。
意識的には、「素晴らしい男性」を望みつつ、無意識的にダメンズに魅力を感じてしまう背景には、しっかりとした理由があるのです。
精神分析的視点から解説していきます。
“ダメンズ”とはどんな男性?
ここで言うダメンズとは、以下のような要素がある男性と捉えていただければと思います。
「働けるのに働かない」「浮気を繰り返す」「お酒やギャンブルに溺れる」「一人では何もできない」
他にもいわゆる「ダメンズ」と言われる男性の要素はありますが、要するに一緒にいると、「手がかかる。苦労する。悲しい想いをする」ことになるような要素を持っているということです。
別の言い方をすれば、「精神的にとても幼い男性」と言えますね。
ほとんどの女性は、「わざわざ苦労したい」とか、「悲しい想いをしたい」とは思っていないでしょう。
でも、お付き合いした男性が、なぜか「ダメンズばかりで苦労が絶えない。悲しい思いばかりしている」ということが起こっていたりするのです。
ダメンズを選んでしまう心理
「他にも素敵な男性はたくさんいるのに、私が選ぶ人は皆なぜかダメンズばかりで・・・」と訴える女性がいます。
彼女たちは、わざわざダメンズだから選んでいる訳ではなく、ほぼ無意識にダメンズを選んでしまっているのです。
言いかえれば、ダメンズに魅力を感じてしまっているというパターンなのです。
ダメンズに魅力を感じてしまう理由で多いのが、ダメンズとお付き合いすることで、「自分が劣等感を感じなくてすむから」というのがあります。
ダメンズというのは、「ダメな人」「どうしようもない人」と世間から言われることが多いわけです。
本当に悪い人で、ダメな人という訳ではありませんが、そんな世間一般でいう「悪い人」「ダメな人」と一緒にいる女性は、「良い人」「素晴らしい人」になることができます。
それは、そんな大変な苦労する状況でも我慢して耐えている姿を、世間から評価される場合もあれば、自分自身で「私は悪くない」「私はダメではない」と思えるという場合もあります。
相手が悪い人でダメな人であることによって、自分の評価が上がり、劣等感を感じなくて済むのです。
反対に言うと、相手の男性が、良い人で、素晴らしい人であると、女性側は劣等感を感じ、まるで自分が「悪い人」で、「ダメな人」のように感じてしまうということなんです。
ダメンズを選ぶ女性の共通点
素晴らしい、素敵な男性とお付き合いすると、「彼に比べて私は・・・私にはもったいない」と劣等感を感じてしまうので、無意識的に劣等感を感じなくてすむ「ダメンズ」に魅力を感じてしまいます。
意識的には、「私だけを愛してくれる素晴らしい男性とお付き合いしたい」「経済力もあり、人間的に素晴らしい男性とお付き合いしたい」と思っていたとしても、潜在意識や無意識の領域で、「私はダメだ」「私には素晴らしいところなんて何一つない」と思っていたら、「私にはダメンズがちょうどいい」と潜在意識や無意識の力は働きます。
もっと心の深いところでは、「この人なら、ダメな私のことを必要としてくれるし、きっと私を見捨てることはないだろう」と思っているのです。
その結果、選ぶ男性はすべてダメンズになってしまうというわけです。
このダメンズばかり選んでしまうパターンから抜け出すには、潜在意識や無意識にある「私はダメだ」「私には素晴らしいところなんてない」という思い込み(自尊心)を、書き替える必要があり、その思い込みに至った心の傷をケアする必要があるのです。
初めまして。いつも興味深くブログを拝見させてもらっています。
私はまさにダメンズコレクターです。
いつもいつも付合う男性は、何かしらの問題を抱えていて、気が付いたら私が母親のように彼氏の世話を焼いています。
最初は、ちゃんとしている人だと思って付き合うんですが、毎回同じパターンになってしまいます。
ブログにも書かれていましたが、私は自分に自信がありません。だから、自分の容姿だけには人一倍気を使い、洋服や美容にもお金を惜しみません。
自分からわざわざダメンズを選んでしまっているのかもしれませんが、どうしたらいいのでしょうか。
お問い合わせいただき、ありがとうございます。
おやこ心理相談室室長 臨床心理士の佐藤文昭です。
ダメンズを選んでしまう心理には、自信のなさ(自尊心の低さ)が大きく影響しています。
自分に自信が持てないとどうしても相手が「自分のことを必要としているのか?」ということが気になってきます。
精神的に成熟している男性の場合、自分自身のことをある程度信じることができ、自分のことは自分でできるので、あまり手がかかりません。
つまり、そういう男性は女性をお母さんのように必要としないのです。
一方、ダメンズは問題ばかり起こすので、手がかかりますね。
その分、自分を必要としてくれます。自分を必要としてくれているので、内心では「この人は絶対に私から離れてはいかないだろう」と思っている場合があり、それがダメンズばかりを選んでしまう理由にあります。
ゆかさんにとって必要なことは、まずは自分の恋愛パターンと母親との関係をセットにして振り返ってみることです。
そして、自分の自尊心を高めるトレーニングをしながら、考え方を少しずつ変えていくことが必要になるでしょう。
ゆかさん自身が変われば、好きになる異性のタイプも変わっていきます。
きっとゆかさんには今までとは違った出会いが待っていると思いますよ。