皆さん、こんにちは。夏休みに入りましたね。
学校のルールから解放されて、気持ちもラクになっている子どもたちも多いと思います。
宿題がたくさんあっても、比較的家族で時間が取れるこの時期は、たくさん話を聞いたり、スキンシップをしたり、ありのままを受け入れることで、子どもたちに「安心できる」という感覚を与えるチャンスです。
家庭で安心できず、エネルギーが充電できないことが、外の社会で適応できなくなってしまう理由の一つになりうることは、これまでにもたくさん書いてきました(☚『怒られ過ぎた子ども?』)。
今回は家庭で安心できるメリットを体感していただきたいと思い、おやこ心理相談室からの「夏休みの課題」と題したいと思います。
外の社会で頑張れる?
まず、安心を感じている子どもたちは、外の社会で彼らなりに頑張ることができます。
外の社会(学校や塾・習い事など)には、イヤなことやつらいことはたくさんありますが、それらに押しつぶされずに、どんな形でも、踏ん張ることができます。
その上、家庭内に大きな心配や不安が少ないので(あっても、話したり確認したりできるので)、自分のことに集中できて、勉強やスポーツに打ち込むことができます。
「うちの子は何においてもまったくヤル気がない」と感じていたお母さんに、いろいろ口を出すよりも、まずは家庭内で安心できる環境を整えてもらったことで、子どもが自然と勉強をするようになったというケースもたくさん見てきました。
「○○しなさい!」とガミガミ怒って、脅すよりも効果的ですし、自分で勝手にやるべきことをやってくれるので、親もラクですね。
人間関係がスムーズになる!
もう一つの大きなメリットは、人間関係がスムーズになるということです。
家で安心している子どもは、外の社会で理不尽なことがあったとしても、「家族が分かってくれる」、とか「家族が味方してくれる」と信じられるので、必要以上にこだわらずに、中立的な立場で判断することができます。
クラスメイトともめたりすることも少ないので、いろいろな人と安定した人間関係を築くことができます。
人間関係を築く力は、その後の人生を豊かにしてくれる財産になるでしょう。
家庭内の見直しを!
このように、家庭内で安心して、エネルギーが充電できていることは、子どもにとっても親にとっても、メリットが大きいということが分かると思います。
家庭内での安心は、親(養育者)しか与えることができないとても貴重な体験なのです。
夏休み中は、子どもたちが毎日家にいて、多忙で鬱陶しい気持ちになるかもしれませんが、「安心を与えるチャンス」と捉え、家庭内の雰囲気を、子どもの視点になって見直してみてはいかがでしょうか。
「子どもたちが何を求めているのか?」「本当に安心できているのかどうか?」、とても勇気が要るかもしれませんが、一度向き合ってみると、何かが変わるかもしれませんね。
2学期から頑張れるかどうかは、この夏休みにお家で安心できたかどうかが大きく左右することは間違いありません。
今後のためにも是非、家庭内での「安心」を見直してみて下さい。
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