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皆さん、こんにちは。
APA(American Psychological Association) 機関紙 Monitor on Psychology 2016年9月号に掲載されていた「うつ病」に関する最新研究結果をご報告します。
「大うつ病」の成人患者5人の内約2人が、精神健康を完全に取り戻しているという研究結果を発表しています。
Psychiatry Researchによると、回復した状態とは、「ほぼ毎日幸福感や人生の満足感を感じること、社会的、心理的にポジティブで安定した生活状態、丸1年うつ状態、不安、自殺念慮がないこと」と定義されているそうです。
研究者が、カナダ全国から収集した、大うつ病の体験者2,500人のサンプルを調査したところ、うつのエピソードの長さは回復とは関連がなく、社会的サポートに恵まれ身体的に健康な人は回復する可能性が高かったということです。
とても興味深い研究結果でした。
たとえ「うつ病」になったとしても、周囲や家族に頼れる存在がいること、支えになってくれる存在がいること、そして身体的に健康を心がけている人は、うつ病から回復する可能性が高いということが研究結果から明らかになったということですね。
見方を変えれば、日頃から愚痴や不満、ストレスなどを適度に吐き出し、軽い運動やストレッチなどを取り入れることで、うつ病への未然予防につながるということですね。
成人のうつ病のみならず、最近では「子どものうつ病」の増加も軽視できません。
大人だけではなく、子どものうちから、「一人で頑張ろう!」とする姿勢以外にも、時には周囲に頼ること、弱音を吐くことの必要性を伝えていきたいものです。
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