皆さん、こんにちは。
マイナス感情とは、一般的に「怒りや憎しみ、不安や恐怖、寂しさや悲しさ」のことを言います。
反対に、プラス感情とは「嬉しさや楽しさ、安心感」のことを言います。
このマイナス感情は、心の中にあまりにも溜まってくると、暴力やパニック、抑うつ症状といった不適切な形で現れてくることがあります。
今回は、マイナス感情と上手に付き合うポイントについて解説していきたいと思います。
マイナス感情は自分を守るためのサイン
人は誰しも嬉しさや楽しさというプラスの感情だけでは生きられませんね。ましてや、マイナス感情を消してしまうことは絶対に出来ません。では、マイナス感情はどういった時に出てくるのでしょうか。
マイナス感情が動くときには、必ず「自分の身に害が及ぶこと」や「危険なこと」があります。
そうした「害」や「危険」から自分を守るための「心のシグナル」としてマイナス感情は存在します。
ですから、マイナス感情そのものを怖がる必要はないんですね。
なぜなら、マイナス感情が湧いてきた時には、「私はこれが苦手なんだ!」「この人、危険人物だよ!と心が教えてくれているのかも」と、サインの意味を察知して対処すれば、すぐに消えるからです。
マイナス感情が増幅するメカニズム
ところがマイナス感情が浮かんだ時に、適切な対処をせず、存在すら認めずに、「こういう感情があってはいけない!」と、押し隠そうとすればするほど、心はますます「危険!危険!」とサインを送ってきます。
そのため、マイナス感情は増強してしまうのです。
マイナス感情は、その「力の方向(周囲に向かうか、自分に向かうか)」と「形」によって、感じ方が随分変わってきます。
マイナス感情の多くは、「周りの人や物」といった「他者」への攻撃という形に出ることがあります。これが、暴力であったり、暴言ですね。
これが自分に攻撃が向かえば、「自傷行為」や「引きこもり」「抑うつ」などを引き起こすことになります。
言葉で気持ちを表現してみましょう!
一番いい処理方法は「私は今こういう気持ちで辛い」「今すごくイライラしている」「人前で話すのはすごく緊張する」などと、マイナス感情そのものを言葉にしてしまうことです。
人に言うことが恥ずかしいようであれば、独り言でも構いません。言葉に出してしまうことに意味があるのです。
これを「感情の言語化」といいますが、これが出来る人は感情を上手にコントロールすることが出来る人でもあります。
また、マイナス感情をエネルギーに変えて、別の形で消費することも可能です。
不安な時やイライラした時に、体を使って汗を流したり、自分の好きなことに集中すると、いつの間にか不安やイライラを忘れてしまっているというのは、マイナス感情が上手くエネルギーに変換されているということなのです(詳しくは、感情の取扱説明書)。
マイナス感情が出てきたら、言葉にしてみるか、体を動かすか、自分にあった処理方法を見つけてください。
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