「人間関係に健康も不健康もあるのか?」と疑問を持たれる方はいるかもしれません。
「健康な人間関係を築いていけるのか」、もしくは「不健康な人間関係を築いてしまうのか」、それは、自分を大切に出来る能力や自分を価値あるものと考えられる能力である「自尊心」に関係があります。
この能力が備わっていると、必要なときには自分を守り、危ない状況や危険な人間関係からはちゃんと逃げることができます。これが「自尊心」を持った人間の行動です。
自尊心の高い人は、自分だけでなく、他人も大切にします(できます)。
他人も自分と同じように大切で価値ある人間だと感じることができるので、他人を傷つければ自分の気分も悪くなることを知っています。だから、決して相手が悲しむような行動は取りません。
一方、自尊心の低い人は、容易に相手を傷つけます。いつも上下関係で人間関係を見ているので、自分が上に位置していると思えば、下に位置する人達を見下し、ののしります。
学校での「いじめ」や職場での「モラハラ」「パワハラ」などは、自尊心の低い人たちが、なけなしのプライドを保とうと、必死にもがいている行動の一つなのです。
自尊心の低い人たちは、自分を価値ある存在と思えていないので、相手もそれほど価値のある存在とは思えないのです。
また、人に「No」を言うのがとても下手なところがあります。
我慢して我慢して、突然、爆発したり、自分がやりたくもないものにつき合わされたり、強引に誘われるとついていってしまったり、それがイヤになって他人と関わるのをやめてしまったりする場合もあります。
「No」を言う練習をしてみよう!
自分が「イヤだな~」と思うことは、ハッキリと「イヤ」「No」と言い、これはちょっと危ない人だと思ったら、「あなたとは付き合いたくない」「その場所には行きたくない」とハッキリ言えることが、健康な人間関係を作っていくコツです。
読者の皆さんの中に、どうも自分はNoを言うのが苦手だという方がいましたら、是非「No」を言う練習をしてみて下さい。
練習のポイントは、相手に「私はあなたを好きですよ」というメッセージを入れることです。
「嫌いだからNO」ではなくて、「あなたのことは好きだけど、私はこれはイヤだ」「あなたのことは好きだけど、これはやめてほしい」という伝え方をします。
何事も練習なので、日常生活の中で、是非、実践してみてください。
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