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皆さん、こんにちは。
今回は、臨床心理学で「セルフモニタリング(自己観察)」という概念について簡単にご紹介します。
自分で自分を追い詰めてしまう?
多くの場合、緊張したり、焦ったり、落ち着かない等、不快な感情を抱くとき、私たちはその状態を何とかしようと試みます。
ところが、なんとかしようとすればするほど、逆にうまくいかないという体験をしたことはありませんか。
例えば、クラスで発表するとき、アルバイトや就職活動で面接を受けるとき、緊張して、体が震えて、声が出にくくなり、頭が真っ白になってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
その時、「この緊張と焦りをなんとかしなくちゃ!」「うまく話さなくちゃ!」と思えば思うほど体に力が入り緊張し、そんな自分の様子を見た人に「変なやつだと思われているのではないか」と考えて不安になってしまうことがあります。
自分が今どんな状態かを『実況中継』してみよう!
こういう時は、何かしよう、うまくやろうと思う前に、「自分が今どんな状態かをよく観察すること」をお勧めします。心理学ではこれを『自己観察(セルフモニタリング)』と言います。
「これまで感じたことがないくらい強い緊張感だなあ」「焦って何とかしなくちゃと考え始めたぞ」「あれ?体に力を入れ過ぎて握り拳になっている」といった感じで、今の自分の状況を『実況中継』のように観察してみるのです。
そうしているうちに、緊張感や焦りは自然と消えていくでしょう。
焦りや緊張といった感情に限らず、怒り、悲しみ等様々な感情にも応用できます。
ご自分の感情を無理やりコントロールしようとせずに、ただひたすら観察してみることで、結果的にその感情に巻き込まれない自分を感じることができるでしょう。
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