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チック症状は、年齢問わず、幼児から成人まで幅広い年代に起こりうる症状の一つでもあります。
そもそも「チック」とは、声や言葉、動きを抑えようとしても抑えられずに繰り返してしまう行為のことをいいます。
このチック症状には大きく分けて2種類あります。
一つ目が、『音声チック』というものです。
これは、咳払いをする、鼻をすするような音を出す、「がっ」「ぼっ」などのように自分の気になる単語を不自然に繰り返す、聞こえた言葉をオウム返しのように言う、「バカ」や「死ね」などの言うべきでない汚い言葉を言ってしまうなど、繰り返し音を発するものです。
2つ目は、『運動チック』というものです。
これは、まばたきを必要以上にする、顔をしかめる、頭や首を振る、肩をすくめる、床を大きく踏み鳴らすような動作を、一定のスパンで不自然に繰り返すなどの行動です。
4~11歳頃によく見られ、およそ1~2割の子どもが一度は経験しますが、ほとんどは1年以内に消えてしまいます。
チック症状に対する親や家族の対応:
チック症状は、必ずしも心のSOSをあらわしているとは限りませんが、緊張が高まったとき、逆に張りつめていた緊張が緩んだときにあらわれやすいと言われています。
そしてチックを出さないように意識すると、かえって出やすくなるのがチックの特徴です。
ですから、親御さんや家族が、チック症状に気づいても無理に注意せず、ストレスや疲れがたまっていないかなどを気にかけながら、環境調整をしてあげて欲しいと思います。
心は目には見えませんが、心の状態は言動にあらわれてくるものです。
ふだんから子どもの様子をよく観察しておくことが、子どもの心のSOSをキャッチするための基本姿勢になります。
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