皆さん、こんにちは。
毎年、夏休み明けは、登校渋りや不登校が増えやすい時期でもあります。
子どもから突然「学校に行きたくない」と言われ、対応に不安や迷いを抱かれる親御さんも多いかと思います。
また、子ども達にとっても、夏休み中のリラックスモードから学校モードに切り替えなければならず、その際に、学校生活に対する一抹の不安や心配を抱え始める子もいます。
ただでさえ、2学期が始まるこのタイミングは、子ども達にとって大きな負担になりますが、今年は連日の猛暑続きにより、疲れがなかなか抜け切れていない子も多いようです。
そんな中、色々な形で心のSOSを出し始める子もいますので、是非、ご家庭としても子どもの様子を今まで以上によく見ておいていただきたいと思います。
☘ 子どもの問題の複雑化・深刻化
当相談室においても、毎年、子どものご相談の件数自体は増えていますが、ご相談内容も複雑で深刻なケースが増えているように感じています。
ご家族側の意識の変化もあるのかもしれませんが、今までは「たかが子どものちょっとしたこと」だと思っていたことが、それでは済まされないような問題に発展してしまったというケースも増えてきています。
親御さんとしては、子ども達が何かSOSのサインを出している時は、まずそれに気が付くことが第一歩です。
そのために日頃から子どもに興味・関心を持って、コミュニケーションを取り、様子をよく見て把握しておきましょう。
子どもは親に見放されることが何よりもの恐怖です。
子どものSOSに気が付いたら、勇気を出して「どうしたの?」と声をかけて下さい。
この一言が子どものその後の人生を左右すると言ってもいいと思います。
☘ おやこ心理相談室のご利用案内
対応に迷う際は、是非私たち、子どもの心の専門家を頼って下さい。
もし、子どもさんがカウンセリングを受けたがらないなら、本人は来なくてもいいんです。
親御さんがカウンセリングを受けて、今の状態の見立てを聞き、子どもの気持ちを理解し、対応を学ぶだけでも、状況は変わります。
実際に、当相談室のご来談者様は、最初はお母さんがお一人でいらっしゃることも多いです。
そして、まずお母さんが実際に相談室に赴き、カウンセラーに合い、カウンセリングを体験し、安心することがとても大切だと思います。
そして、その安心が子どもさんに伝わり、「だったら、行ってもいいかなぁ~」という気持ちになるようです。
SOSに気が付いたタイミングで、適切に対応することができれば、いくらでも改善は見込めます。
☘ 子ども達へのメッセージ
もし2学期が始まることに「不安を感じている」、「怖いと思っている」、「行きたくないなぁ」と思っているなら、それは何にもおかしなことではありません。
そして、是非その気持ちを誰かに打ち明けてみて下さい。
人とつながること、人を頼ること、人とシェアすることで、苦しさを和らげたり、不安に耐えることができたり、対策を打つことができます。
一人ではなかなかできないことも、誰かと一緒なら乗り越えられる、ということは大いにあります。
あなたがつらさを打ち明けたからといって、相手に迷惑がかかるわけではありません。
勇気がいることだとは思いますが、あなたのことを大切に思っていて、あなたの力になりたいと、一緒に考えてくれる人が必ずいます。
もし誰にも相談できないなら、おやこ心理相談室の「子ども専用ほっとライン」にメールを書いて下さい。
あなたの気持ちを少しでも理解できれば、と思っています。
「学校に行きたくない」という気持ちを、是非聞かせて下さい。
もちろん、匿名のメールでもOKです。
★ おやこ心理相談室 子どもほっとライン(18歳以下専用の無料相談メール)
★ 群馬県こどもホットライン24 0120-783-884
★ 厚生労働省 SNS相談
すべての子ども達が、自分らしく、2学期を迎えることができることを心より願っています。
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