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皆さん、こんにちは。
いつもおやこ心理相談室をご利用いただき、ありがとうございます。

お問い合わせでいただくご質問に「カウンセリングに行くべきか、病院に行くべきか迷っている」というものがあります。

今回はそのご質問にお答えさせていただきます。

心療内科とカウンセリングの違い

★ 目的の違い

心療内科(精神科・児童思春期外来などの医療機関)とカウンセリングの一番大きな違いは、心療内科は症状の治療を目的にしているのに対し、カウンセリングは悩み事の相談や解決を目的としていることです。

医療機関では、主に医療行為(診断・投薬・入院など)を行うことができます。

眠れない・食べられない・動けない・起きられない・パニック発作などで日常生活に支障がある場合や、自傷行為や希死念慮が強く命の危険がある場合は、投薬や入院が必要になってくるので、医療機関の受診が適切です。

また、職場や学校に提出しなければならない書類や、保険関係で診断書が必要な場合も医療機関になります。

一方、カウンセリングは、ある程度の時間(主に30分から1時間程度)をかけて、ゆっくりと会話することで、悩みの相談や解決を図っていきます

心の状態を見立てることはできますが、病名の診断はできません

カウンセリングでは、自分の感情を表現したり、悩みや問題についてカウンセラーと一緒に考えたりすることができます

誰にも言えない悩みを打ち明けることによって気持ちが楽になり自ずと解決方法が見つかっていくこともあります。

必ずしも病気でなくても、話したい悩みがあればカウンセリングに行っても大丈夫です。

一口にカウンセリングといっても、様々な療法がありますが、おやこ心理相談室は、精神分析的心理療法というセラピーをメインアプローチにしています。

おやこ心理相談室のカウンセリングは、会話を通して人格の成長を促すことで、症状の緩和と予防を図るものです。

それなりに時間が必要にはなりますが、年齢に関わらず、苦しさや生きづらさを感じる自分からの卒業を目指すことができます。

★ 保険適応の違い

医療機関は、保険が適応する保険診療であることから、費用が抑えられます

しかし、その分多くの患者様を診察することになるので、一人ひとりにゆっくりと時間をかけて話を聞くというよりも、診察してお薬を出すことがメインになります。

最近は心療内科を受診する人が増えているようで、ほとんどの病院で待ち時間がかなり長いようです(診察や検査の予約が取れるのが1か月先等)。

また、お薬には副作用がある場合もあるので、上手に付き合う必要があります。

一方、カウンセリングは保険適応外なので、それなりの費用がかかります

料金はカウンセリングルームによって異なるので、カウンセリングを受ける前にいくつかのカウンセリングルームを比較検討することをおすすめします。

予約状況によっては、次の日(当日)でもカウンセリングが受けられ、すぐに話をしたい場合などに待ち時間が短くて便利です。

最近では、Line・メール・電話・オンラインでのカウンセリングも普及してきて、利用しやすくなってきています。

また、当相談室同様、有料で心理検査・知能検査(WAIS, WISC)が受けられるところもあります。

検査から結果まで最短で一週間くらいなので、料金がかかっても早く受けたいという方に好評です。

どちらもうまく利用しながら

基本的にはどちらに行っても構いません。

当相談室では、ご利用者様に医療行為が必要だと判断した場合は、医療機関をご紹介させていただくこともあります

また、医療機関からカウンセリングが必要な方のご紹介を受けることもあります

もちろん、心療内科に通いながら、カウンセリングを利用しているという方も多くいらっしゃいます。

双方を組み合わせることで、より効果的に治療を行えるとも言われています。

症状や時間・費用などを複合的に検討して、適している方をご利用いただければと思います。

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