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皆さん、こんにちは。
もうすぐ夏休みが終わり、学期としては1番長い2学期が始まろうとしています。

2学期が近づいてくると子ども達は、夏休み中のリラックスモードから学校モードに切り替えなければなりませんね。

その際に、学校生活に対する不安や心配を抱え始める子もいます

ただでさえ、2学期が始まるこのタイミングは、子ども達にとって大きな負担になりますが、近年はお天気も梅雨が明けたと思ったらすぐに猛暑で、異常な暑さの中、豪雨や台風が続いてやってきたりと…。

お天気すら不安定なのですから、子ども達が不安定になったとしても、何もおかしくありません

いつもは普通に学校に戻れていた子でも、今年はスムーズにいかない、ということも十分想定されます。

その際に、いろんな形でSOSのサインを出し始める子もいます。

ご家庭としても、子どもの様子をよく見ておいていただきたいと思います。

☘ 子どもの問題の複雑化・深刻化

当相談室においても、今年は例年に比べて、子どものご相談の件数自体も増えていますが、ご相談内容も複雑で深刻なケースが増えているように感じています。

ご家族側の意識の変化もあるのかもしれませんが、今までは「たかが子どものちょっとしたこと」だと思っていたことが、それでは済まされないような問題に発展してしまったというケースも増えてきています。

親御さんとしては、子ども達が何かSOSのサインを出している時は、まずそれに気が付くことが第一歩です。

そのために日頃から子どもに興味・関心を持って、コミュニケーションを取り、様子をよく見て把握しておきましょう

子どもは親に見放されることが何よりもの恐怖です。

親に受け入れてもらえないと感じた場合は、自分を受け入れてくれる誰か・何かを探して、ネット社会のドアをたたき、知らない人とつながろうとしたり、依存対象物に出会ったり、犯罪に巻き込まれたりしかねません。

子どものSOSに気が付いたら、勇気を出して「どうしたの?」と声をかけて下さい

この一言が子どものその後の人生を左右すると言ってもいいと思います。

☘ おやこ心理相談室のご利用案内

対応を迷う際は、是非私たち、子どもの心の専門家を頼ってください。

もし、子どもさんがカウンセリングを受けたがらないなら、本人は来なくてもいいんです

親御さんがカウンセリングを受けて、今の状態の見立てを聞き、子どもの気持ちを理解し、対応を学ぶだけでも、状況は変わります。

実際に、当相談室のご来談者様は、最初はお母さんがお一人でいらっしゃることも多いです。

そして、まずお母さんが実際に相談室に赴き、カウンセラーに合い、カウンセリングを体験し、安心することがとても大切だと思います。

そして、その安心が子どもさんに伝わり、「なら、行ってもいいかなぁ~」という気持ちになるようです。

SOSに気が付いたタイミングで、適切に対応することができれば、いくらでも改善は見込めます。

☘ 子ども達へ

もし2学期が始まることに「不安を感じている」、「怖いと思っている」、「行きたくないなぁ」と思っているなら、それは何にもおかしなことではありません。

そして、是非その気持ちを誰かに打ち明けてみて下さい。

人とつながること、人を頼ること、人とシェアすることで、苦しさを和らげたり、不安に耐えることができたり、対策を打つことができます。

一人ではなかなかできないことも、誰かと一緒なら乗り越えられる、ということは大いにあります。

あなたがつらさを打ち明けたからといって、相手に迷惑がかかるわけではありません。

勇気がいることだとは思いますが、あなたのことを大切に思っていて、あなたの力になりたいと、一緒に考えてくれる人が必ずいます。

もし誰にも相談できないなら、おやこ心理相談室の「子ども専用ほっとライン」にメールを書いて下さい。

あなたの気持ちを少しでも理解できれば、と思っています。

「学校に行きたくない」という気持ちを、是非聞かせてください。
もちろん、匿名のメールでもOKです。

★ おやこ心理相談室 子どもほっとライン(18歳以下専用の無料相談メール)
★ 群馬県こどもホットライン24 ☎ 0120-783-884
★ 厚生労働省 SNS相談

すべての子ども達が、自分らしく、2学期を迎えることができることを心より願っています。

参考記事:学校再開後の登校渋り』『学校再開後の子ども達に起こりうる変化』『SNSで人とつながろうとする子どもの心理』】

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