皆さん、こんにちは。
親として、
- 「子どもとはスムーズな関係を築きたい」
- 「子どものことを理解したい」
- 「なんでも話してほしい」
と思っている人は多いと思います。
しかし、中には子どものことを「分かっているつもり」で、実際は何一つ分かっていない無神経な親御さんがいらっしゃいます。
そもそも、「無神経な人」とは、悪気はないけど相手を傷つけるようなことをズバズバ言う人や、周りの空気が読めず、なんでも自己判断する人や、頑固なうえにハートが強い人、のようなタイプを指します。
周りのことに鈍い自己中心的なタイプですね。
子どもは、親が自分のことを何一つ分かってくれていないと感じると、何も言わなくなります。
つまり気持ちを我慢することになりますが、こういったタイプの親御さんは、子どもが本音を我慢していることに気づきません。
子どもの方が親の様子をよく見て、臨機応変にその場に対応しているのですが、残念ながらそんなことは全く分かっていません。
そのうえ、子どものことが何も分からないので(子どもが何も訴えないので)、「自分の子育ては上手くいっている!」と勘違いしていて、何か問題が起こると「どうしよう。子どもがおかしくなっちゃった!」と慌て始めます。
ケース1.子どもの変化に気付かない “どうせ言ってもダメ”
子どもたちは年齢相応の成長をしていく中で、興味や関心がどんどん変化していきます。
クラスメイトとの人間関係も複雑化してゆく為、周囲との関係を築き、保つことは相当の努力とエネルギーを必要とします。
それに伴い、欲しいモノや必要なモノが出てきたり、有益な情報を得るためにインターネットや動画サイトにアクセスすることなども多くなってきます。
しかし、このような親御さんは、子どもの変化にも気付かず、成長についていけないので、「いつまでもずっと幼いまま」だと勘違いして、子どもの要求や声に耳を傾けることさえありません。
- 「ゲームは絶対に買わない!」
- 「Youtubeなんて見る必要ない!」
- 「スマホなんてまだまだ早い!」
などと、子どもの気持ちや事情を聴くことなく、ただ年齢や世間体、周囲の声に合わせて子どもの要求を判断しがちです。
このような無神経な親の下で自分を押し殺し我慢している子どもたちが共通して言うフレーズは、「どうせ言ってもダメだし…」です。
彼らは、自分の思いを表現することさえあきらめています。
そして、親は、子どもの興味や関心が満たされなかったことが、その子の日常や人間関係に影響を及ぼすなんて考えもしません。
すべてを親に否定され、自分の気持ちをあきらめた結果、「緘黙」という状態になってしまい、言葉を発すること自体ができなくなってしまったケースもあります。
こういう場合、子どもたちは、ただ欲しい「モノ」を求めているのではなく、「欲しい気持ち」や「必要なワケ」を受け止めてほしいと思っています。
そこに気付いて対応していくことが必要なのですが、残念ながら「無神経」なので到底、子どもの気持ちを汲むことはできません。
ケース2.子どもの才能に気付かない 能力開花は罪悪感?
また、子どもにどんなに能力があっても、親がそれに気付かず、自分の都合や気分で協力したりしなかったりすると、本気でその能力を伸ばすことができません。
子どもとしては、親の気分次第で状況が変わるので、本気で頑張るべきタイミングがつかめません。
そのうち、頑張ることに罪悪感を抱くようになり(親に迷惑をかけている気持ちになり)、自分の力を発揮することに対して良くないことだと思うようになります。
本来自らが誇るべき才能を否定することで、自己肯定感が育たず、そのまま思春期に入り「自分らしさ」が獲得できず、大人になっても苦労することにもなりかねません。
これも元々は、親が子どもの才能に気付かなかったこと、信じられなかったことが一番の原因かもしれません。
無神経な母親チェック?
子どもが気持ちを表現しなくなり、力を発揮しなくなることに対して、親の中に「自分の子育ては上手くいっている」という幻想が作り上げられてしまうと(普通の子と同じように見えるので)、ただただ子どもは限界が来るまで我慢するしかありません。
子どもたちは親の無神経さの被害者となり続け、将来的に大人になって親に対して怒りや憎しみを抱くことにもなりかねません。
悪意がないとは言え、自分の行動が子どもの幸せを奪い、ましてや自分を含め家族みんなが長く苦しむ未来を望んでいるわけではないはずです。
生まれつきの性質や成育歴が影響していることが大きい為、一概に無神経であることが悪いわけではありませんし、ポジティブな側面もたくさんあると思います。
しかし、無神経さが「人(子ども)に迷惑をかけることがある」と自覚する必要はあると思います。
無神経な親かどうかをチェックするのは簡単です。
自己中心的で無神経な母親はだいたい子どもの話を最後まで聞きません。
子どもの話を最後まで邪魔せずに聞くことができているか、一度自分を振り返ってみるといいかもしれません。
もし、自分がいつも子どもの話を邪魔している無神経な親だと気が付けたらラッキーです。
「気付くこと」ができれば、状況はいくらでも改善できます。
勇気が要りますが、親御さん自身が自分と向き合い、自分の性質を素直に受け入れ、改善しようとする姿勢が、かけがえのない我が子の幸せを守る上で必要になってくるのです。
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