皆さん、こんにちは。保育園や幼稚園、小学校や中学校によっては、発表会や運動会、修学旅行などが近づいているところもあるかもしれません。
楽しみで心待ちにしているお子さんも多いかもしれませんが、私が接しているお子さんの多くは、これらのイベントが近づいてくると、プレッシャーを感じて、頭痛や腹痛などの身体症状があらわれたり、チックが出たり、泣き出して身動きが取れなくなってしまうことがあります。
こうなってしまうと、親としては、「うちの子は心が弱いのではないか?」と心配になって「もっと心を強く持って頑張りなさい!」「そのくらいのことで体調くずしてどうするの!」などと叱咤激励したくなってしまうものです。
私が見ている限り、こうした子どもたちは、負荷がかかってつらい状態でも投げ出さずに取り組み続けるという意味では、むしろ心が強いと言えますね。
すでに一生懸命がんばっていて、それでも思うようにいかないという状況のときにも弱音も吐かず逃げ出しもせず頑張り続けた結果、そのストレスがさまざまな症状として表れてしまっているのです。
言い方を変えれば、適当にすませたり、要領よくサボッたり、自分のつらさを誰かにアピールしたりするのは苦手ということかもしれません。
自己肯定感が子ども本来の力を発揮させる
子どもが本来の力を発揮できるようにするには、一にも二にも自己肯定感を回復させることが最良です。
親としては、「他の子はできているのに・・・」と他の子と比較して、「普通に出来ない」お子さんを責めたくなる気持ちがあるかもしれませんが、とりあえず、責めたり発破をかけたりするのではなく、ほめることによる報酬で意欲を高め、新しいことを身に付ける力の向上を目指す方が効果的だと思います。
具体的には、その子なりの限界までがんばってきたことを認めて十分ねぎらって、少しゆっくり休むように促します。
お子さんの年齢が低ければ、スキンシップを増やしたり、一緒に何かをするのもいいかもしれません。
思春期のお子さんであれば、じっくり話し合えればそれにこしたことはありませんが、もしそれが出来ない場合であれば、「最近元気ないね。お母さんとしても心配だから、何かあればいつでも話してね」などと見守ってあげる姿勢で十分だと思います。
是非、子どもに無理な負担を強いるのではなく、大人がサポートすることで子どもの安心感を保ちながら、彼らの力を発揮できるようにしてあげられると良いと思います。
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