皆さん、こんにちは。
大人になっていく過程で、子どもが親にケンカを吹っ掛け、親も思わずカーッとなって応対してしてしまい、その結果、親というよりもむしろ子ども同士のケンカのようになってしまったことがあるかもしれません。
苛立ちをぶつける順番?
こういうことは、決して異常ではなく、どこのご家庭でも大なり小なり見られることですが、そういうことが起きている時に、是非親御さんとして知っておいていただきたい大切なことをいくつかご紹介したいと思います。
まず、思春期の子ども達は、大人に成長していくことに漠然とした不安や孤独を感じていたり、一時的に自信のなさを抱く時に、イライラします(☜ 怒りは第二次感情です)。
当然、イライラしてくると乱暴な言葉遣いをしたり、物に当たることもあります。
次に、両親以外の誰かの文句を言い始めることがあります。例えば、学校の先生や同級生、友達、きょうだいなどです。
そして最後に、直接親に文句を言い始めます。
一番最後は、一番大切な人へ
そもそも、自分にとって大して大事じゃない人が、最初の文句の対象になるものです。そして、一番最後に、一番大切な人に対しての文句や不平不満、攻撃的な暴力行為になってくるのです。
なぜ、そういった順番になるかというと、当たり前の話ですが、自分にとって大事な人は子どもにとっては、傷つけてはいけない人なわけなんですね。
だから、親に対する文句や不満というのは一番最後になります。
見方を変えると、物に当たっている時は、親に対する何かしらの文句があると思ってほぼ間違いありません。
親への不平不満が発散されないと?
子どもにとって一番困るのは、親が「私は何も悪くない。まさか、私に対して怒ってないでしょうね?」ということを言い過ぎてしまうと、つい、子どもは「ない…」という風に答えざるを得なくなります。
そうすると、本質的に親に向いている不平不満を、直接言葉で出すことが難しくなってしまいます。
そうなってしまうと、きょうだいゲンカが激しくなるとか、学校がより好ましくない所に感じられて、学校に対する文句が酷くなっていったり、ということが起こります。
もしくは、発散されない苛立ちのベクトルが自分自身へ向き変ってしまい、「自分はダメなんだ」という自責感が強くなり、自傷行為が始まってしまう恐れもあります。
親御さんにとって、学校の中での出来事は基本的にコントロール不能なんですね。それは、学校の先生に任せる他ないわけです。
学校についての文句はいくら聞いても、親が出来ることは、せいぜい担任の先生に連絡を取ることぐらいです。
でも、子どもの親に向かっている文句に関しては、親は対応可能なんですね。
だから、子どもの親に対する文句や不平不満はどんどん聞いてあげて欲しいと思います。
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