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皆さん、こんにちは。
私達は、学校や職場、様々な人間関係において何かしらの役割を「演じて」生きています

これを心理学用語では、ペルソナ(仮面)と言いますが、このペルソナを上手に使い分けることが現代社会では必要不可欠になります。

当然、「演じる」ことは疲れる事でもあります。
そんな時は、適度に仮面を外し、休息する必要がありますが、その場は多くの場合、家族になります

しかし、本来安全で安心できるはずの家庭内で、この仮面を外せないご家族がいます

お互いがお互いに気を使い合い、嫌われないよう、傷つけないよう細心の注意を払い、日々生活しているのです。これでは、外でも内でも休める場所がありませんね

こういったご家庭は、残念ながら機能している家族とは言えません

☘ 機能している家族の3つの条件とは?

では、どういった家族が機能している家族と言えるのでしょうか。

機能している家族の特徴はいくつかありますが(今後のコラムで取り上げます)、その中でも一番大切なのは、その場が「安全な場所」であるかということです。

この安全な場所の条件は、以下の三つが満たされなければなりません

① 自分のことを待ってくれている人がいる

その場に居ても不審がられず、嫌がられず、邪魔扱いされない場所です。もちろん、自分がそこにいなければ、心配され探される場所ということですね。

逆に、その場に居てもいなくても何の関心も向けられず、探されもしないという場所は、「危険な場所」ということになります。

② 評価されない

疲れたら、素直に「疲れた」と言える場所、あるがままでゴロンとそこにいても評価されたり、点数を付けられない場所です。

③ 心身ともに傷つけられない

物理的に攻撃されないというだけではなく、自尊心を傷つけるような言動をする人がいないということも大切です。

病気やケガをしたり、気持ちが弱っている時には、いたわってもらったり、ケアしてもらうことが出来て、空腹であれば食べ物を提供されたりする場所です。

こういった場所では、傷つくことはまずないでしょう。

☘ 難しいのは②!?

この①~③を満たす「安全な場所」では、「依存と支配」という関係性が生じにくくなるので、誰かを必要以上に縛ったり(束縛したり)、見下したり、自分勝手な期待を押し付けたりはしません

ごく普通のご家庭では、①と③は比較的満たされている場合が多いようですが、②がなかなか難しいようです。

特に、家庭内に一人でも精神的に弱っている方(不登校やうつ病、各種精神疾患等)がいる場合、容易に他の家族が評価を下してしまい知らず知らずのうちに追い詰めてしまい、一気に「危険な場所」に変わってしまうケースがあるので、注意が必要になります。

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