皆さん、こんにちは。
人生が楽しくない?
はたから見ると何の問題もなく、全てを兼ね備えているように見えても、本人は「人生が楽しくない」「毎日がつまらない」「本当にこのままでいいんだろうか」と思っている方は意外と多くいらっしゃいます。
こういった方々の多くに共通しているのは、
- 学校や仕事は真面目に続けていたり、結婚していて子供がいたり、社会的活動には特に問題ない
- 幸せ感・充実感が感じられず、閉塞感と息苦しさの中、ただ毎日が過ぎて行くだけと思っている
- いつも人の顔色・評価が気になり、相手に気を遣い、ニコニコと笑い、人との関係に疲れる
- 自分の感情を出すのが苦手、もしくは感情がよく分からない
- みんなと同じことや人から指示されたことはしっかりやる
- いつでも「これじゃダメだ。もっとちゃんとやらなきゃダメだ!」と思っている
などです。
一見すると、きちんと社会生活を送り、楽しそうに家族と毎日を過ごしているように見えるのですが、実際は、なかなか“やりがい”や“幸せ”を実感することがなく、リラックスして本音で人と付きあうことができなかったりします。
その結果、我慢しすぎたり、頑張りすぎたり、無理しすぎて、心と体がいろんな形でSOSを出し始めることがあります。
毎日が淡々と過ぎてゆくことは悪いことではありませんが、「もっと自分らしく生きたい」「本当の自分を取り戻したい」「生きていることを実感したい」と前向きな気持ちを持って、現状を改善させようとご相談にいらっしゃる方もいます。
あなたを苦しめる“インナーマザー”
そういったご相談では、カウンセリングを重ね、自分と向き合っていくうちに、悩みの本質が「母親との関係」であったということに気がつくことがしばしばあります。
「いつも自分はこれではダメだと思っていた」
でも、その声の正体は、幼い頃から母親に浴びせられてきた言葉だったのです。
「もっと頑張れ!これじゃ足りない!」
「もっとちゃんとやりなさい!もっと、もっと!」
「このままじゃダメだ!」
散々聞かされた言葉なので、頭の中に張り付いてしまったのは、むしろ自然なことなのかもしれません。
昔からそんな母親との関係が上手く行かず、距離感が分からないという感覚をずっと持ち続けていたのかもしれません。
自分の心の中にいる母親像のことを“インナーマザー(内なる母)”と言います。
インナーマザーの影響は自分が思っているより強く、比較的多くの人が抱えています。
インナーマザーを抱えていること自体が悪いわけではありませんが、子どもを振り回すような母親に育てられた子は、母親から離れて自立した後もインナーマザーによって振り回され、結果的に子どもを振り回す母親へと成長していくことがあります。
また、母親が父親から暴力を受けていたり、姑からいじめられていたなど、弱い立場にあり、母親がかわいそうだから、守らなきゃと思っていた子は、大人になってもかわいそうな母親像(インナーマザー)を抱き続け、母親との距離感が分からなくなってしまうこともあります。
自分を振り回してきた母親の存在やかわいそうな母親の存在に、どこかしら安心感を抱くので、その安心感を求めてインナーマザーを手放せなくなってしまうのです。
インナーマザーからの自立
インナーマザーの影響に苦しんでいる人は、その存在を理解し、乗り越えることが自分らしさ、自分の幸せへと繋がっていきます。
日々の閉塞感、子育てへの過剰な不安や心配も、インナーマザーに気付き、整理することで改善する可能性は大いにあります。
人生が楽しくない、つまらないという方は、母親との関係を一度見直してみてはいかがでしょうか。
インナーマザーからの自立が一人では難しいようであれば、おやこ心理相談室を是非ご活用ください。
本当の幸せは意外と近くにあるのかもしれませんね。
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