皆さん、こんにちは。
「反抗期」とひと言で言っても、その表現方法も違えば、反抗の強さもさまざまです。
小学校高学年から少しずつ始まる子もいれば、中学生や高校生になって反抗期に入る子もいます。
以前の投稿でも取り上げましたが、この「反抗期」は、親から自立していくためになくてはならない大切なステップです。
お赤飯を炊いて祝ってもよいくらいの喜ばしい一大イベントなのです。
とは言え、子どもが親に反抗してくるというのは、あまり気持ちの良いものではありませんね。
「反抗期だな」と感じたら、親はどうすればいいのでしょうか。
私はこれまでの心理臨床の中で、反抗期を迎えずに成人になり、20代・30代でようやく親に反抗が出来るようになったケースをいくつも見てきました。
彼らの多くは、親に暴言を吐き、暴力を振るい、まるで奴隷のように親を扱っていきます。
中には、自傷行為を繰り返すことで親に反抗していたり、引きこもることで親の価値観に反抗している方もいました。ここまでいってしまうと問題が長期化してしまい、改善するまでに長い時間と労力が必要になります。
これから挙げる3つのポイントを心がけながら、反抗期を迎えるお子さんと向き合ってもらえればと思います。
① 過剰に反応しない
子どもの反抗的な態度や、きつい口調などに対して、過剰に反応しないことです。
怒って無理やり謝らせたり、逆に腫れ物に触るようにビクビクしないようにしましょう。
子どもの方も収拾がつかなくなってしまいます。
心の持ちようとしては、外国から留学生がホームステイをしに来ていると思うと、自然と対応が変わってくるでしょう。
② 子どもを家庭の中で「殿様」にしない
「お願いだから勉強して」「テストで何番になったらゲーム買ってあげる」などのように、親が頼み込んで何かしてもらうという姿勢は見せない方がいいですね。
家庭の中で「殿様」になってしまいます。
殿様には付き人や奴隷がいますが、親が子どもの奴隷になってしまうこと、親よりも子どもの立場が上になることは、実は子ども側に罪悪感を植え付けることになります(本人は気づいていません)。
この罪悪感が強まると、家庭内暴力や摂食障害などに発展してしまうことがあります。
③ 一人の大人として関わる
反抗期が始まったら「そろそろ大人になってもらおう!」という姿勢でかかわって欲しいと思います。
子どもが少し大人っぽいことを言った時に「何生意気なこと言ってるの!」などと「子ども扱い」はしないでほしいと思います。
大人社会では当たり前ですが、手伝ってもらったらきちんと感謝するとか、丁寧な言葉でお願いするとか、あるいは子どもにパソコンや携帯電話の使い方などを教えてもらうことがあってもいいですね。
親が子どもに教えようとする姿勢から、子どもに色々と教えてもらう姿勢に変えていくこともこの時期の対応ポイントです。
もちろん、親としての意見や願いを子どもにしっかりと伝えることも忘れないで下さい。
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