皆さん、こんにちは。
夫婦円満で、夫婦仲が良いにこしたことはありませんが、子どもを育てるうえで、決して夫婦が仲良しでいる必要はありません。
ただ、夫婦仲が悪くても、子どものことについては、父親、母親としては協定を結ぶ必要があります。
以前のコラムでも取り上げましたが、親と子の関係に、夫婦関係を引きずり込まないことがとても大切です。
夫婦関係の悪い部分については、それはそれとして夫婦二人で何とかやり繰りをしながら、子育てに関しては、たとえ不仲であっても、手をつないで子どもを育てるということです。
最低でも、お互いの悪口を直接子どもには言わないということだけは守って欲しいと思います。
これをやってしまうと悪口を言っている親のことさえも、子どもは本当のところで信用できなくなってしまいます。
子どもについての情報交換
男の子にとっても女の子にとっても「あることはお母さんには言いやすいけど、お父さんには言いづらい」ということがあります。
その時に、夫婦仲が悪くても、その情報は夫に「子どもがこう言っていたわよ」などと情報提供してあげます。
もしくは「お父さんには言うけど、お母さんには言わない」ということもありますね。
そういったことに関しても、お父さんはお母さんに「子どもがこう言っていた。ああいってたよ」と情報提供し合うことが大切になります。
お父さんに言ったことはお母さんにも伝わっているし、お母さんに言ったことはお父さんにも伝わっているということが子どもに分かると、子どもにとって、両親の仲が良いか悪いかはあまり関係なくなってきます。
特に、子どもが思春期や反抗期の年代に入っていればなおさらですね。
夫婦仲が悪くても、子どもにとっては「それは二人の間で勝手にやってくれ」という具合に済んでしまう場合も少なくありません。
足並みをそろえておく
思春期の子どもの場合、時に反抗的になったり、攻撃的になることもありますが、そういった時も、父親・母親として手を取り合い、一枚岩になって対処する必要があります。
お小遣いや門限、スマホの使い方、勉強方針、仲間づきあいなど、親子で衝突することがあるかもしれませんが、たとえ夫婦仲が悪くても、その一つ一つに極力両親が手をつないで子どもに対応することが大切です。
このスタンスでいることで、子どもには、両親ともに一つの意見で本気で自分に言ってきていることが伝わります。
これは、どんなに反抗的な態度を取っている子どもにも届きます。
夫婦喧嘩と子育ては別個のもの
また、自分の為に手をつないで、子どものために何かをしている親の姿を見れば、子どもにとっては、少なからず将来に対する肯定的な夢やイメージを描きやすくなります。
残念ながら、それがないと将来の結婚像や夫婦生活に絶望と諦めを抱くことになってしまい、当然将来に対する夢や希望も描きにくくなってしまうのです。
出来れば夫婦喧嘩と子育てとは、別個のものだと切り離して考えていただければと思います。
夫婦喧嘩は夫婦喧嘩で思い切りやっていいんです。
しかし、子どもを育てる上で、夫婦喧嘩をやっていては出来ません。
子どもを育てるという点では、夫婦喧嘩はとにかく一旦棚に上げておいて、その時だけは、共に手を取り合い、一枚岩になって子どもと向き合う姿勢が大切になってくるのです。
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