皆さん、こんにちは。
意見の食い違いや価値観の違いから、ご夫婦でケンカをすることはありませんか?
夫婦喧嘩は無いほうがいいかもしれませんが、夫婦とは言え、育ってきた環境や今まで歩んできたバックグラウンドの違う他人同士が一緒に生活しているので、お互いが違って当たり前、意見のくい違いやぶつかり合いはあって当然です。
「夫婦喧嘩は良くないことだから・・・」などと、なくそうとすると、どちらかが我慢することを強いられることになり、余計ストレスになりかねません。
そこで、当相談室では「夫婦のいざこざはあって当然なこと」と受け止め、子ども達への被害をなるべく軽くする“よりよい夫婦喧嘩”を推奨しています。
それって、ボク(私)のせい?
“よりよい夫婦喧嘩”において、一番大切にしなければいけないのは、子どもたちへのアフターフォローです。
親がケンカしている姿を見て、気分がいい子はいませんね。
子ども達は「大好きなお父さんとお母さんが二手に別れて争っていること」に心がついてゆけず、どちらかの味方になるわけにもいかず、またどちらかを責めることもできず、幼い心が考えうる最良の結論として、「もしかして、ボク(私)のせい?自分が悪い子だから・・・。」と思い込むようになります。
そうすれば、誰も責めずに済むからです(お子さんの年齢が低ければ低いほど、自分のせいだと思いやすいです)。
この頃の不安な気持ちが処理されず、そのまま大人になっていくと、突然の大声や物音でパニックになってしまったり、理由もなく恐怖に襲われたりと、違う形で症状を訴える人たちも少なくありません。
これらは、子ども時代の自責感情が処理できていないのです。
お前は悪くない。お前のせいじゃない。
ケンカの後に、すぐクールダウンして子どもへの対応が出来ればいいのですが、それが難しいときは、「お父さんとお母さんがケンカしているのは、あなたのせいじゃないよ。」と一言そえてあげてください。
この一言で不安と自責の念から解放される子どもたちがたくさんいます。
“よりよい夫婦喧嘩”のメリットは、ケンカを乗り越えることで、さらに強い理解と信頼を獲得して、成熟した夫婦関係を築いていけること、適度なストレス発散ができること、それにより、子どもへの過度な干渉が防げることなどです。
子ども達へのアフターフォローを心掛けながら、大いに“よりよい夫婦ケンカ”をして、夫婦関係に磨きをかけてほしいと思います。(☜ 『夫婦喧嘩のアフターケア』を参照)
【関連記事:『夫婦喧嘩のアフターケア』『父と母の役割』『一家の平和を望む子ども』『お母さんをよろしく!』】
最新のコメント一覧