皆さん、こんにちは。
思春期・青年期では、『恋愛』は切っても切り離せない悩みの一つです。
恋をすると、誰でも相手に自分のいいところを見せたくなります。
普段は、活発な女性なのに、彼がおとなしい女性が好きらしいと分かると、途端におしとやかに物静かになったりすることがあります。
「恋」は、別な自分を演じるという部分が常にあって、それがまた大きな魅力の一つでもあるわけですね。
しかし、いくら好きだからと言っても、あまり相手の好みに合わせ過ぎていると、自分の中でズレが生じて、あとで苦労することになります。
結婚前と結婚後の性格?
私は大学院時代に、結婚前パーソナリティと結婚後パーソナリティの研究についての論文を読んだことがあります。
その人の性格が、結婚前と後では、どのくらい変わるのかという研究です。
その中で、『良くない組み合わせ』というのがありますので、ご紹介いたします。
例えば、太郎君が花子さんという可愛い女の子と出会ったとしますね。
この花子さんは、太郎君といる時は、なんでも太郎君の言うことに従う従順な可愛らしい女の子でした。
一方、次郎君といる時は、急に積極的になり、しっかりした女性になるのです。
ところが、たまたま太郎君は、可愛らしい花子さんを好きになってしまいました。
内と外のペルソナ?
そして、この二人が結婚したとします。
結婚生活では、花子さんの積極的で、しっかり者の面が出てきます。これが太郎君には気に入らず、機嫌を悪くしてしまうことが増えてきました。
太郎君にとっての花子さんは、あくまでも可愛い女性であって、自分がお兄さんになったような気になれる存在なわけです。
ところが、花子さんが自分より能力があって、出過ぎてしまうと、何となくおもしろくないのです。
そんな太郎君の反応を見て、花子さんは、うまくやっていくためには、いつも可愛くしていればいいんだということに気づいていきます。
そして、徐々に、花子さんは、家庭の中で常にそういう態度を取るようになります。
要は、太郎君の眼鏡に見合う女性像を演じるということですね。
そうすると、家庭内では花子さんの能動的な面が消されてしまい、息苦しくなってくるので、今度は外で仕事をするようになります。
その中で、家庭内では発揮されることのなかった積極的な一面を徐々に出すようになります。
そこで、たまたま花子さんの働く職場に可愛いタイプの男性がいて、花子さんがその男性を能動的に世話するうちに、男女の関係になってしまいました。
花子さんには、夫とその男性の二人がいて、二重生活の中で、初めてちょうど良いバランスが取れるようになったわけですね。
こういう組み合わせは、決して相性が良いとは言えません。
甘え合える関係が大切
相性が良いというのは、花子さんが活発な一面を出したら、太郎君が、自分の頼りたいとか甘えたいという一面を素直に出して、花子さんに素直に甘えることができればいいわけです。
ある時は、甘えさせ、あるときは甘える、つまり甘え合うことができる関係が大切ということですね。
ありのままの自分を正直に出して、自由に振るまえる。そうでなければ一緒に居ても、本当の愛のある生活とは言えません。
それが、つい恋に舞い上がっていると、相手に嫌われないように、ある一面だけでしか付き合えなくなってしまうのです。
特に女性の場合は、少しぐらい窮屈でも、我慢してしまう傾向があるので、注意したいところですね。
本当の自分を出せるのは相手を信じているから!
また、女性は子どもを産む前と後とでは違ってきます。なぜなら、お母さんになるからですね。
そういう時に、子どもには「お母さん」になっても、夫には結婚当初のような、女性としての愛情を、時には可愛い彼女を表し続ける。そういった、自由な使い分けは、とても大切になってきます。
たまたま割り当てられた母親という役割に自分を押し込めてしまうと、可愛い自分、魅力的な女性としての自分がどこかに行ってしまいます。
皆さんは好きな人の前で伸び伸びと本当の自分を出せていますか?
これは二人の相性を考える時に、とても重要なポイントになってくるのです。
おやこ心理相談室では、恋愛関係・夫婦関係についてのご相談も承っています。
夫婦関係がうまく行かない、すれ違いが多く、喧嘩が絶えない、相手のことを信用できないなど、夫婦関係の問題は、子供にも影響を及ぼしてしまうこともあります。
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