皆さん、こんにちは。
未だに「片親だから子どもがちゃんと育たない。片親だけでは、愛情不足の子が育つ」などという誤った偏見を持っている方が少なくありません。
私は、そもそも、こういった偏見にはまったく根拠がないと思っています。
母子家庭も父子家庭も、きちんと単位として機能する立派な家庭であり、立派に育てている親御さんはたくさんいます。
ないものを補う工夫
ただ、家庭の維持の仕方には多少の工夫が必要になります。それは、「ないものを補う工夫」です。
母子家庭で育つ子どもは、一般的には母性は豊かで、父性が欠如すると思われがちですが、これは必ずしもそうとは言えません。
例えば、お母さんが足りない父性を補おうと張り切って、父親のように振る舞った結果、母性がもたらすはずの優しさとか思いやりが欠如した子どもになってしまうこともあります。
また、両親がそろっているからと言って、母性や父性がちゃんと子どもに影響を与えられるとは限りません。
両親がいても、実態的には母性だけが支配している家庭とか、父性だけが支配している家庭というのは結構あります。
父親がワーカホリックで家庭を顧みずに、家のことは妻に任せっきりにして、何も口に出さなければ、そこにあるのは母子家庭です。
母親がパチンコなどに熱中していて子どものことを一切顧みなければ、母性が失われた子どもが育ってしまいます。
むしろ、こういった家庭の方が、母子家庭や父子家庭よりも始末が悪いように思います。
暴力しか振るわない父親、子どもを邪魔扱いする母親は、その存在自体が子どもの心を傷つけてしまうのです。
「あれも足りない。これもない」と言うよりは、「何があるのか」を見つけ出して、それを大切にしていくことが重要です。
両親がそろっているから安心とか、片親だから不安などということは一切ありません。
要は、どう明るく幸せ感を感じ合えるか、そこのところが大切なのではないでしょうか。
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