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皆さん、こんにちは。
子どもにとってお母さんのメンタルというのは、とても大きな影響力を持っています。
お母さん自身が心に不安定さや苦しさを抱え、生きているのが精一杯だという場合、子どもはいつ何時、台風や嵐がやってくるかを予測のつかない中で暮らすことになります(☜ 常に緊張感の高い状態です)。
楽しく穏やかに笑っていたかと思えば、些細なことから大ゲンカが始まり、死ぬの生きるのの問題になり、身体を傷つけるのを目の当たりにすると、子どもは、それを受け止めきれず、悲しみと恐怖に圧倒され、無力感に襲われることになります。
ある程度見通しをもって対処できればいいんですが、こういったお母さんの場合、予測はほぼ不可能です。なぜなら、その時の感情によって、態度がコロコロ変わってしまうからです。
いつ何が起きるか分からない・・・一瞬たりとも気を抜けない!
同じ事態が起きても、あらかじめ予測ができ、どう対処すればよいかがわかっていれば、害はずっと小さく済みますが、そうでないことばかりが次々に起きると、子どもは「この世界は、いつ何が起きるかわからない危険に満ちた場所だ。一瞬たりとも気を抜けない」と学んでしまうのです。
本来は、安全基地として、不安や困難に出会っても、母親のもとにいれば安心感や支えを与えてもらえるはずが、それとはまったく逆に、母親のもとにいることが、恐怖や不安の原因になってしまうのです。
それでも、子どもは親にすがるしか方法がありません。
どんな母親であっても、安心の居場所をそこに見つけ出そうとするのです。
母親を求め、甘えたい気持ちと、そうすることが、かえって危険で、安心を脅かされるという矛盾した状況の中で、行動と心が相反する状態を身に着けてしまうのです。
当たり前に生きて暮らすということさえも、危険と不安にまみれた日々の中で、何をしてもいても、心安らかに楽しめない癖がついてしまうのです。
楽しいことは怖いこと! 一瞬先は、真っ暗闇・・・
こういったお母さんの元で育ってきた子どもは、心のままに気楽に生きるということが難しく、相手の顔色にばかり気を取られ、自分が何を望んでいるのかがわからなくなっていきます。
楽しく満ち足りているはずの時でさえも、「楽しい」とか「幸せ」という感覚を味わうことができないのです。
なぜなら、一瞬後には、悪いことが起きて、全てがダメになってしまうような不安をぬぐいされないからです。
こういった経験をした子どもが成長していくと、思春期を過ぎた頃から「自分がわからない・・・生きている意味がない・・・消えていなくなりたい・・・」などと頻繁に訴えるようになり、様々な心の病が表れてくるのです。
また、人間関係においても、常に不安や恐怖と隣り合わせしている状況に、どこか安心感を抱いていくことになるので、当然、母親のように気分の浮き沈みが激しく、とても自分勝手で、自分のことを大切に扱ってくれない危険な相手を選んでしまうことになるのです。
子どもの幸せを願うなら、まずはお母さん自身の心の安定を!
母親業は、誰にも評価されることのない、来る日も来る日も繰り返される大変な「苦行」です。
そんな中、疲れが溜まったり、イライラしたり、時には感情的に子どもや家族に当たってしまうことは、むしろ仕方がないことなのかもしれません。
しかし、お母さんのイライラや感情的に振舞ってしまう行為を間近で見ている子ども達は、そういったお母さんの姿に怯え、不安になり、そして、その後の人生において沢山のものを犠牲にしている可能性があるということを是非、覚えておいて下さい。
苦行である母親業をこなしていくためには、適度なガス抜きや発散、時には自分の生育環境や親子関係などを振り返る作業が必要なのかもしれません。
お母さん自身のメンタルを安定させることが、結果的に子どもの幸せに大きく影響してくるという事を是非、覚えておいていただけたらと思います。
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