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皆さん、こんにちは。
親は子どもの成長や自立を願っているものですが、中には、我が子の成長を素直に受け入れられず、無意識で子どもの自立を妨げてしまう親御さんがいらっしゃいます。

子どもが「自分」という存在を確立し始めてくると、親に秘密を作ったり、反抗的になったり、親の価値観とは少し違う道を歩もうとする時期が来ます。

何で突然悪い子になってしまったの!?

この時、不安が強く、子どもとの距離が近すぎる親御さん、特に母親の場合、「悪い子になってしまった!」と感じるお母さんがいらっしゃいます。

口答えする!言うことを聞かない!最近いたずらばかりする。お母さんに内緒で何をやっているんだ!」という風に思っていきます。

要は、自分の支配下から離れていった子どもが、自分のわからないところ、見えない世界を持ち始めると、「隠し事をしている!いたずらをしている!悪さをしている!友達はみんな悪い友達だ!お前のやっていることは悪いことなんだ!」と言って、自分の支配できない範囲に離れていってしまった子どもを「全て悪いことだ!」と言って叱ってしまうのです。

やっぱりあなたは良い子ねぇ~

こういった時に、親に反発し続けられる子どもであれば、親離れがスムーズにいきますが、「お母さんに叱られたら怖いから・・・」という理由で、ぐっと生活空間を縮めて、いつもお母さんの見える世界だけで暮らそうとし始める子がいます。

そうすると、お母さんは「ああ、いい子だ、いい子だ。あなたは本当にいい子だ。お母さんの言う通りにして、お母さんに心配かけないで、とてもいい子だ」と言って再び可愛がるのです。

もっとひどくなると、子どもが甘えてきて、ベタベタと子ども返りをすると、すっかり安心して、「ああ、おまえはやっぱり私の子だ。最近は何か生意気で、外ばかり向いて嫌な子だったけど、本当にお前はいい子だ」と、喜んで甘やかしてしまいます。

もうお分かりの通り、こういうお母さんは、子どもの親離れを知らぬ間に妨害していることになりますね。

お母さんに見捨てられるんじゃないか?

今のような悪い意味での甘やかしと、子どもが本当に困って近寄ってきたときに助けてあげて、ちゃんとそれを世話してあげる、という意味の母親の役割との差は、子どもにとってはとても重大です。

でも、なかなかこの違いに気づくのは難しいことですよね。

難しいことですが、実際、この辺は普通のお母さんならば、微妙にうまくやっているんですね

ところが、少し病的になると、こういうお母さんが登場することになるのです。

そうすると、子どもはいつもいつもお母さんの顔色を見てお母さんの許可する範囲でしか暮らせなくなります

そして、その空間を離れると不安で不安で「お母さんに怒られるんじゃないか?見捨てられるんじゃないか?」と、しょっちゅう心配することになります。

一貫性があるということ

そこで大切なことは、お母さんの態度に一貫性があるということです。

自立の方向に向かった時には「すごく悪い子だ!」と決めつけたり、甘えてくると「よい子だ!」と手のひらを返して可愛がるというように、お母さんの態度に落差が激しいと、子どもは一貫した「いつも同じ自分」というものを守りながら発達していくことが難しくなってしまうのです。

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