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皆さん、こんにちは。
GWも終わったこの時期に、身体のだるさやヤル気のなさを訴え始める人が増えてきます。

正式な病名ではありませんが「五月病」という言葉があるように、この時期は新生活の疲れが出やすい時期だということが一般的に認知されています。

新しい環境に適応することに加え、この時期は毎日のお天気も変わりやすいため、気温や気圧の変化に敏感な人は影響を受けやすいですね。

新型コロナウイルスや諸々の社会情勢からくる先行き不安なども何かしら影響しているのかもしれません。

毎年この時期は、大人でも心身の不調を引き起こしやすい時期ですが、最近は五月病に似たような症状を訴える子ども達のご相談が増えています

五月病?燃え尽き症候群?

詳しく話を聞いていくと、この時期特有の五月病というよりも慢性的な燃え尽き症候群に近い状態になっているケースが多く、燃え尽き症候群予備軍の子ども達も多くいます。(「子どもの燃え尽き症候群とその対応」「スチューデント・アパシー」を参照)

特に、進学や受験を見据えている中学生と高校生に多く、以前に比べて低年齢化しているような印象を受けます。

明白な理由やキッカケがあるわけではないのですが、ヤル気が出なくなったり、体調がすぐれなかったり、「なにもしたくない」「疲れた」「眠い」などと訴え始めます。

その結果、成績が落ちたり、学校に行けなくなったり、激しい場合は日常生活もままならなくなってきます。

この状態の子どもたちへのNG対応のよくある例は、

①「単なる五月病だろう、放っておけばそのうち治る」と放置する

②「今が大事な時期なんだから!」と圧力をかけて無理にでもやらせようとする

これらの対応を取ると大抵の場合は逆効果で、症状が悪化したり、長期化してしまいます。

燃え尽き症候群の共通点

こういった子ども達の多くに共通している特性は、

  • 真面目な頑張り屋さんで成績優秀
  • 完ぺき主義で白か黒かの発想が強い
  • 遊びがない(趣味がない、リラックスやストレス発散がない)

幼い頃から比較的手がかからなかった子ども達」というイメージです。

家族の特徴としては、心配性で過保護・過干渉な母親無言だが背中でプレッシャーをかけてくるような父親が多いようです。

親側にはそんな気はありませんが、子ども側からすると「親に厳しく育てられた。自由がなく、自分の意見はほとんど受け入れてもらえなかった」と感じていることが多いようです。

燃え尽き症候群予備軍のサイン

学生の場合であれば、学力低下が一番分かりやすいサインのようです。

いつもよりガクンと成績が落ちたり、勉強時間が極端に減ったりしている場合は、要注意です。

一旦勉強から離れる、しっかり休ませるなどして、早めの対応が必要になります。

他にも、食欲が出ない、夜寝られない、笑わない、話さない等のサインも要注意です。

安易に五月病だと決めつけずに、お子様が無理をしすぎていないかどうか、表情や普段の様子をよく見て判断して下さい。

燃え尽きてしまう子ども達は、「これまでずっと頑張ってきて、もうこれ以上頑張れない」という状態です。

一度燃え尽きてしまうと、再びヤル気を燃やせるようになるまでに相当の時間がかかります。

是非、このことを念頭に置き、早めの対応を心がけて下さい。

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