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皆さん、こんにちは。
不登校や登校渋り、自傷行為、摂食障害、引きこもりなどのお子さんの問題で、親御さんは子どもにカウンセリングを受けさせたいと考えていても、本人が受けたがらないのでどうしようかと悩むことはよくあります

これは年齢に関わらず、お子さんが成人していても同じように悩んでいる親御さんはたくさんいらっしゃいます。

まだまだ「カウンセリングを受ける」=「心の病気」のようなイメージも強く、なかなか受け入れられない気持ちは当然のことかもしれません。

そもそも、人が怖かったり、外に出ることができないということもあり、無理に誘うと逆効果になってしまうこともあります。

そんな場合では、本人のカウンセリングは一旦置いといて、まずお母さんやお父さんがカウンセリングを受けることをおすすめしています

当相談室でも、初回面接はお母さんだけというケースも多く、それでもほとんどの場合2回目以降に本人が来談してくれます。(もちろん、初回から本人が来る場合もあります。)

私たちは、初回でも2回目以降でも本人が来談してくれるというのは、すごいことだと思っています。

それくらい本人がカウンセリングに来るというのは、難しいことなので、お子さんがカウンセリングを嫌がったとしても、焦らずに対応していただきたいと思います。

親がカウンセリングを受けるメリット

親御さんとしては、カウンセリングが必要なのは本人だと思いがちですが、親御さんだけでもカウンセリングを継続するメリットは、実は沢山あります。

今回は親がカウンセリングを受けるメリットを3つご紹介します。

  1. 子どもの状態が分かる

何か問題が起こると、本人もそうですが、親御さんも何が起きているのか理解ができません

この理解不能な状態が長く続くと、親も子も心が不安定になってしまい、あれやこれやとやりすぎて、余計に問題が複雑化していくことが考えられます。

まず、親御さんとのカウンセリングでは、子どもの日頃の様子を聞き取り、心の状態を見立て、今子どもの心の中で何が起きているのかを解説させて頂きます。

すると霧が晴れていくかのように、今まで理解不能だった子どもの態度や行動が腑に落ちていきます。

さらに、「こんな時はどうしたらいいの?」という対応策をひとつひとつカウンセラーと一緒に考えて行きます

継続面接では、子どもの様子を聞きながら、親御さんの対応の確認をしつつ、「今後どうなっていくか」「この後どう変化するか」を予想して伝えていきます

確認作業と心理教育を繰り返すことで、子どもの状態が分かるようになり、適切な対応が取れるようになります。

  1. 親が安心することで、子どもも安心できるようになる

他所でカウンセリングを受けたら「親が変わらなきゃだめだ!」などと叱咤激励されて、親御さんが傷ついてしまったという話を耳にすることがあり、残念な気持ちになります。

確かに「親が変わる」ことを目指すカウンセラーさんも沢山います。

しかし、おやこ心理相談室では、「親が変わる」ことよりも「親が安心する」ことが重要だと考えています。

親御さん自身がたくさん自分を表現して、受け入れられる体験を積んで、自分のそのままを受け入れられるようになることがとても大事なのです。

親御さんが自分を受け入れられるようになると、自然と子どもへの態度が変わってきます

親の安心が子どもに伝わる:お母さんと赤ちゃんのケース

当相談室には、赤ちゃんと一緒にお見えになるお母さんもいらっしゃいます。

その中に、近頃赤ちゃんがウンチをしなくて困っているというお母さんがいました。

色々な話を聞いていくうちに、お母さんの不安が払しょくされ、安心した表情になっていきました。

すると、赤ちゃんが突然力みはじめ、立派なウンチをしてくれました

「お母さんの安心が赤ちゃんにも伝わったんだね」と説明すると、お母さんはとてもビックリしていました。

お家では不安だったお母さんが、いろいろ確認することができて安心し、それが子どもに伝わったという分かりやすいケースでした。

お母さんの不安や緊張、安心や安堵といった感情は目には見えませんが、子ども達には不思議なくらいしっかり伝わっているんですね。

  1. 親が自責感から解放される

最後のメリットは、親御さん自身が自分を責めることから卒業できることです。

家庭内に何か問題が起こると、ほとんどの親御さんが「自分の子育てが間違っていたのでは?」と悩み、「自分が悪かった」と自分を責めます

行き過ぎた自責感情は、「私は犠牲者だ」という被害感情を生み出し、「こうなったのは、〇〇のせいだ!」と他者への攻撃へと変化しかねません。

私たちは常々、親御さんになるべく早くこの自責感を昇華させてほしいと思っています。

親である以上、子どもに対して責任を負う義務があるのは当然ですが、必要以上に自分を責めることにあまりメリットはありません。

なんだかんだ大変だけど、私もよくやってる。」「結構、頑張ってる。」と今の自分を認め、許すことができるようになると、親子関係にも自然と変化が訪れるでしょう。

お父さん・お母さんは子どもとカウンセラーをつなぐ架け橋

本人がカウンセリングに行きたがらなくても、親御さんがカウンセリングを受けることで家庭内の変化は十分期待できます

なぜなら、親が子どもとカウンセラーをつなぐ架け橋となっているからです。

実際に、お母さんがカウンセリングを継続した結果、お子さんの状況が好転したというケースも珍しくありません。

どんな形でも、お子さんがカウンセラーと“つながっている”ことが安心になるのです。

私たちは日頃から、すべての子ども達の幸せを願っているというメッセージを出していますが、それはすべての親御さんの幸せを願うということでもあります

親の幸せと子どもの幸せは、深くつながっていて切っても切り離せないのです。

 

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