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皆さん、こんにちは。
近頃、ニュースで10代の犯罪をよく耳にします。

しかも、インパクトの強い犯罪を、まだ幼い中学生が犯すといった、ギャップのあるケースが多いですね。

どんな形でも子どもが関わる事件を聞くと心が痛みますが、中でもこういう事件は、心が痛むだけでなく、「どうしてこんなことが起きたのか?」という疑問とともに、とても残念で悲しい気持ちになります。

今回は、犯罪を犯す子ども達の心理的な共通点を考察してみたいと思います。(あくまでも、おやこ心理相談室独自の考察です。)

1.いつも我慢している

一番顕著な共通点は、これらの子ども達はおそらく日頃からものすごく我慢しているという点です。

我慢というのは、自分の素直な気持ちや本音を言わずに、周りの人に合わせているということです。

イヤでも「No」が言えず、苦しくてもつらくても誰にもその気持ちを言えません

家や学校では特に問題を起こすこともなく、勉強もそれなりにこなし、自分の気持ちを抑えて、周囲の期待に応えようと頑張っています

それは、家庭内でいつも我慢している親(母親)を見ているから「我慢しなきゃいけない」と思い込んでいるか、もしくは完璧主義的で万能感が高く周囲を見下し「弱音を吐くことは負けだ」などと考える傾向があるからかは分かりません。

いずれにせよ、高い我慢と抑圧で、かなりのストレスを抱えている状態でしょう。

この抑え込まれたストレス(我慢)の度合いが高ければ高いほど、反動が大きくなります

犯罪行為の凶悪さは、我慢の大きさと比例していると考えられます。

万引きや器物損害などの物に関わる犯罪よりも、傷害など他人を傷つける犯罪の方が、我慢の度合いは高いと言えます。

2.ストレスの発散の仕方が分からない

日頃から高いストレスを抱えている反面で、そのストレスの発散ができません

押し殺す以外に感情の取り扱い方が分からないと言ってもいいかもしれません。

ミスをしたり、イヤなことがあったり、多少のストレスを抱えていても、多くの人はいろんな方法でストレスを発散させています。

人に話す、大きな声を出す、適度に運動をする、趣味に没頭するなどです。

ストレスの発散方法をたくさん持っている人は、レジリエンスの高い人、いわゆる「くじけない人」ということになります。

通常、ストレスが溜まりすぎると体や心に何かしらの不調が現れてきますが、これらの子ども達はストレスが発散できないと同時に、いつもいつも我慢して耐えているので、逆に感情がどんどん鈍麻していき、何も感じなくなっていきます。

そのため、「他人を傷つけても何も思わない」ようになり、犯罪がエスカレートしていくことになります。

3.精神的に幼く、他責傾向が強い

これらの子ども達は、おそらく幼い頃からあるがままを受け入れられてきていません

「お前は今のままで充分だ」と言われるよりも、「このままじゃダメだ!」「もっと頑張れ!」と親の期待を押し付けられ、ありのまま以上を求められてきた可能性が高いです。

なので、根っこには、「このままじゃダメだ」「自分が悪い」という強い強い自責感があります

精神的にも成長できておらず幼いため、この強すぎる自責感を自分の中に抱えきれずに、他人を責めることで何とか自分の存在を正当化しようとします。(幼い子供ほど、自分が悪かったとは考えられず、「あの子が悪い!」と他人のせいにしますね。)

「自分は悪くない、悪いのは相手」と相手を責めていると、0か100かの発想になり、排他的な被害者感情が育ちます

すると周囲がみんな敵に見えてきて、被害妄想が誇大化していきます。

4.味方がいない

幼い頃にあるがままを受け入れてもらえず、基本的信頼感が育っていないので、人を(親を)信頼することができません

自分の存在をそのままに受け入れてもらったことや、心の底から心配されたこと、本気で叱ってもらった経験が乏しいので、自分を理解してくれる人がおらず、いつも孤独です。

例え、いつも一緒に行動する人がいるとしても、他人を信頼できないので、悩みを相談したり、本音で話をすることができず、うわべだけの関係で終わってしまいます

もちろん、親や家族も信頼できません

家族以外でも、学校の先生や近所のおばさんなど、「どうしたの?大丈夫?」といつも声を掛け、「何かあったの?」と話を聞いてくれたり、本気で向き合ってくれる存在が一人でもいれば、状況は変わってくるでしょう。

しかし、そんなお節介を焼いてくれる他人はどんどん減ってきているのが現状ですね。

誰にも理解してもらえず、味方が一人もいない中では、誇大化している被害妄想を止めることは難しいのかもしれません。

社会全体で取り組むべき問題

他にも様々な要因が複雑に絡み合って、結果的に犯罪に結びついてしまうのですが、子ども達がここまで行く前になんとか打つ手はなかったのかと、考えずにはいられません。

核家族が当たり前の現代では、家庭は閉鎖されており、家庭の中で起こっていることを外の人間が知ることは難しいですね。

一方学校では、先生たちは細心の注意を払って子ども達の様子を見ていますが、日々の多忙な業務の中では、どうしても小さなSOSは見落とされてしまいます

全ての子ども達が健全に成長できる社会形成は、今や社会全体で早急に取り組むべき問題なのではないでしょうか。

子ども達が関わる痛ましい事件がなくなることを願わずにはいられません。

 

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