ブルーマンデー症候群は、子どもから大人まで幅広い年代に起こりうる症状と言われています。
誰でも1週間の始まりである月曜日というのは、気が重くなってしまうものですが、ブルーマンデー症候群の場合は、月曜日になると、必ず、体のダルさや激しい睡魔に襲われてしまい、気持ちもダウンしてしまいます。
月曜がピークに疲れていて、疲れがたまるはずの金曜日が一番元気という特徴をしています。
どうしてブルーな気持ちになるのか?
日曜日の夜、「明日は学校(仕事)かぁ・・・」そう思うと程度の差はあったとしても、憂鬱な気持ちになる方は多いでしょう。
学生であれば、「今週はテストがある」とか「発表がある」、社会人であれば「月曜の朝は会議があるから嫌だな~」とか、「上司から呼び出されなければいいけど」などのようにネガティブなことを考えてしまうものです。
一方、金曜日の夜は、「月曜日からの仕事」という状況は同じだったとしても、日曜日の夜の様な暗い気分にはなりませんよね。
それは、1週間の開放感や達成感を感じたり、これから始まる休日をどう過ごそうかとワクワクしたりします。
当たり前の話ですが、意識の問題で、月曜日からの仕事よりも目の前の休日に意識が向くからなんですね。
このように状況に対して何に意識を向けて、何を考えて、何をイメージしているかによって、感情や気分が左右されていくのです(子ども認知行動療法参照)。
積もり積もった疲れ
月曜日から金曜日は、心がロックしている状態ですから、気が張っているわけです(心のロック・アンロック参照)。
気が張っている間も心や体は何も感じていないわけではありませんが、感情やストレスをいちいち感じてとらわれていると、勉強や仕事を進めることに支障が出てきてしまいます。
それでは困るので、人間の心は、気を張っていることで余計な感情を感じないようにしたり、後回しにしようとするのです。
そうすると、日々感じているストレスや不平不満、疲れなどを感じる機会が失われていきますね。
しかし、感じていることはなくなっているわけではありませんので、日々感じていることが蓄積されていきます。
1週間の頑張りも、休みに入ると徐々に心のロックモードがアンロックモードに切り替わり、気も緩んできて心も体も感じる容量が空いてきます。
すると、連日抑圧されたり後回しにされてきた感情やストレスが、ようやく顔を出してくるわけです。この段階になって、初めて体のダルさや眠気などの不調が表れてくるのです。
心の電池の充電を
このように日曜日の夜の気分の落ち込みや体調不良は、日常の中で抱えてきた心身の負荷の表れであり、心や体を休めることや日々の息抜きの必要性を教えてくれています。
中には、「休んでも、全然気分があがりません」というお話を伺うこともあります。
そんなときは、まだまだ蓄積された疲労に対して休息や息抜きが足りないときか、何らかの形で自分を責めているときです。
日々の頑張りを承認して、もっと自分に休みや息抜き、楽しみなどを与えて、充電してみましょう。
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