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皆さん、こんにちは。
いつもおやこ心理相談室をご利用いただき、ありがとうございます。

「子どもの気分の変化が激しい、気分がコロコロと変わる」
「急に落ち込んだかと思ったら、すぐに元気になる」
「さっきまで笑っていたのに、突然激しく怒りだす」
「あんなに学校が楽しいと言っていたのに、朝になると行きたくないと言い出す」

このような、お子様の気分の変化についてご心配を抱えている親御さんもいらっしゃるかと思います。

そう状態とうつ状態を繰り返すこころの病気に躁うつ病(双極性障害)というものがあります。(参照記事そう病は「止まれなくなる病気」

以前は大人のこころの病気として認知されていたように思えますが、最近は躁うつ状態(またはその予備軍)の子どもたちが増えているように感じます。

そのうえ、子どもの場合は、「ただのわがまま」や「気分がコロコロ変わるのは子ども(思春期)だから当然のこと」と受け流されてしまい、症状が認知されず発見が遅れる場合もあります。

周囲が気に留めなくても、本人は気分のコントロールができずに、苦しい思いを抱えている場合もあります。

今回は、「子どもの躁うつ症状」について解説していきたいと思います。

☘ 子どものそう状態でみられるサイン

子どものそう状態では、以下のような変化が現れることが多いです。

気分や行動の変化
  • 異常にテンションが高い
  • 怒りっぽくなる
  • 落ち着きがなくなる
日常生活での変化
  • 睡眠時間が減る
  • おしゃべりが止まらない
  • 異常な集中力
  • 無謀な行動が増える
  • 学校でのトラブルが増える (人間関係でのトラブル)

☘ 子どものうつ状態でみられるサイン

逆にうつ状態に入ると以下のような状態へと変わります。

気持ちの変化
  • 強い落ち込み (自殺願望や希死念慮)
  • 意欲の低下
  • 自分を責める発言
身体や生活の変化
  • 朝起きられない
  • 食欲の変化
  • 眠れない
  • 無気力
  • 頭痛や腹痛を訴える
  • 不登校や欠席の増加
  • テストの点数がガクンと下がる

このような変化が定期的に繰り返し起きていて、日常生活や学校生活に支障が出てくるようならば、本人も苦しい思いをしている可能性が高いです。

☘ Aさんのケース

Aさんは中学3年生(女性)です。

学校では明るく楽しいクラスのムードメーカー的存在で、勉強もできて委員長などの役割も進んで引き受ける優秀な生徒です。

しかし、家に帰ると一転、気持ちがガクンと落ちてずっと泣いている、疲れているのか食欲もなく睡眠もあまりとれないという状態でした。

体重が落ち、体力も低下し、学校で倒れてしまったことで、医療機関につながり検査を受けましたが、特に問題は見つからないということでした。

本人に何を聞いても答えないので、ご両親も理由がわからず、心配されて相談にお越しになりました。

実際、カウンセリングでも、「学校が楽しい!みんな大好き!」と元気いっぱいの日と「もう学校に行きたくない…、誰にも会いたくない…」という日が一日で入れ替わることもありました。

同じように、学校ではめちゃくちゃ頑張って明るく元気なキャラを演じ、その反動で家に帰ると強い無気力と不安に襲われていたのです。

そんな彼女の話を聞いていくうちに、根っこにある他人(家族)に対する不安不信感強い自己否定などの感情が見えてきました。

躁うつ病とも取れるこれらの症状は彼女の心が出しているSOSだったのです。

心の根っこにある繊細な感情を丁寧に取り扱うことが、症状を取り除くうえで必要になってくるのです。

☘ ご家庭でできる対応

お子様の変化に心当たりがある場合は、まずはご家庭で子どもの話を聞いて気持ちを受け止めることが望まれます。

子どもが何もしゃべらない場合は、何もしゃべらなくてもいいので、ただ一緒にいる時間を作る、「しゃべりたくなったらいつでも聞くよ」というメッセージを出すだけでも意味があります。

おそらく、とても疲れていると想像できるので、ゆっくりと休めるように環境を整えることも考えてみてください

そう状態とうつ状態が繰り返し長く続いている、学校生活に支障が出ている、家族だけでは対応に限界がある、と感じる場合は、早めに専門家へご相談ください

眠れない、食べれない、自傷行為や希死念慮がみられる(「消えたい・死にたい・いなくなりたい」などの言葉が増える)など、危険性が高い場合はすぐに医療機関への相談を検討してください

早期介入し、適切な支援を受けることで症状の改善は大いに期待できます

情緒が不安定なまま大人になると、躁うつ状態が慢性化したり、他の症状や依存症に発展したりと、治療にはさらに多くの時間と労力がかかることになりかねません

まずは、日ごろからお子様の様子をよく見てあげてください。

☘ まとめ

子どもの躁うつ病は「わがまま」や「性格の問題」ではなく、背景に心の不調が隠れていることがあります

気になる変化が続く場合は、早めに専門機関へご相談ください。

おやこ心理相談室では、お子さまの気分の変化や不登校、親子関係のお悩みについてもご相談をお受けしています。

ご両親だけ、お母さん(お父さん)だけでのご相談でも大丈夫です。

お子様の苦しさ、子育ての悩みを一緒に考えていければと思います。

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