皆さん、こんにちは。
4、5月の休校措置の影響を受け、今年の夏休みは9割以上の学校で期間が短縮されて、夏休みの期間も地域によって異なり、短いところは9日間、多くの公立校でも2~3週間という短い夏休みでした。
お盆が明けてすぐに、もしくはお盆前に2学期がスタートしている学校もあれば、9月からというところもあるようですね。
授業時間を確保するために学校もいろいろな策を投じていることは分かりますが、こんな気忙しい夏休みは初めてですね。
子ども達がゆっくりと休めたのかどうか、気になるところです。
2学期前の不安定さ
毎年そうですが、2学期が近づいてくると子ども達は、夏休み中のリラックスモードから学校モードに切り替えなければなりませんね。
その際に、学校生活に対する不安や心配を抱え始める子もいます。
ただでさえ、この2学期が始まるタイミングは子ども達にとって大きな負担なのですが、今年は加えてコロナ事情でさらなる不安と心配が増えているような状態です。
お天気も、長く続いた梅雨が明けたと思ったらすぐに猛暑で、今度は異常なまでの暑さが続いています。
お天気すら不安定なのですから、子ども達が不安定になったとしても、何もおかしくありません。
いつもは普通に学校に戻れていた子でも、今年はスムーズにいかない、ということも十分想定されます。
その際に、いろんな形でSOSのサインを出し始める子もいます。
ご家庭としても、子どもの様子をよく見ておいていただきたいと思います。
子どもの問題の複雑化・深刻化
当相談室においても、今年は例年に比べて、子どものご相談の件数自体も増えていますが、ご相談内容も複雑で深刻なケースが増えているように感じています。
ご家族側の意識の変化もあるのかもしれませんが、今までは「たかが子どものちょっとしたこと」だと思っていたことが、それでは済まされないような問題に発展してしまったというケースも増えてきています。
親御さんとしては、子ども達が何かSOSのサインを出しているときは、まずそれに気が付くことが第一歩です。
そのために日ごろから子どもに興味・関心を持って、コミュニケーションを取り、様子をよく見て把握しておきましょう。
子どもは親に見放されることが何よりもの恐怖です。
親に受け入れてもらえないと感じた場合は、自分を受け入れてくれる誰か・何かを探して、ネット社会のドアをたたき知らない人とつながろうとしたり、依存対象物に出会ったり、犯罪に巻き込まれたりしかねません。
子どものSOSに気が付いたら、勇気を出して「どうしたの?」と声をかけて下さい。
この一言が子どものその後の人生を左右すると言ってもいいと思います。
おやこ心理相談室のご利用案内
対応を迷う際は、是非私たち、子どもの心の専門家を頼ってください。
もし、子どもさんがカウンセリングを受けたがらないなら、本人は来なくてもいいんです。
親御さんがカウンセリングを受けて、今の状態の見立てを聞き、子どもの気持ちを理解し、対応を学ぶだけでも、状況は変わります。
実際に、当相談室のご来談者様は、最初はお母さんがお一人でいらっしゃることも多いです。
そして、まずお母さんが実際に相談室に赴き、カウンセラーに合い、カウンセリングを体験し、安心することがとても大切だと思います。
そして、その安心が子どもさんに伝わり、「なら、行ってもいいかなぁ~」という気持ちになるようです。
SOSに気が付いたタイミングで、適切に対応することができれば、いくらでも改善は見込めます。
すべての子ども達が、自分らしく、2学期を迎えることができることを心より願っています。
【参考記事:『学校再開後の登校渋り』『学校再開後の子ども達に起こりうる変化』『SNSで人とつながろうとする子どもの心理』】
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