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子どもが学校でいじめにあっているかもしれないと感じると、とても動揺されることと思います。
いじめなどの人為的に傷つける意図を持った外傷体験は、事故などの偶発的な外傷体験よりも精神症状を発症させやすいという報告もあり、心の健康を保つという観点からも早く適切に対処することが大切です。
しかし、いじめられた子どもが自分の被害を周囲に打ち明けることはとても勇気がいることであり、多くの場合は誰にも打ち明けずに黙っています。
こういった場合でも、子どもにとって一番の味方である家族が子どもの変化や不調に気づいてあげることが早期発見につながります。
以下に、いじめられた(可能性のある)子どもに見られるサインを挙げたいと思いますので、子どもの様子を見るときの参考にしていただければと思います。
以下のサインが見られた場合には、何かしらの対応が必要になってきます。
- 何にも手につかない。勉強をしない。集中力(根気)の低下。遅刻が多くなったり学校を休むようになる。部活に出なくなる。塾やお稽古をやめる。
- いつもいじめのことが頭から離れない。眠れない。食欲がない。
- イライラしやすくなり、感情が爆発してパニック状態になる。
- いじめた子を避けて一緒に遊ばなくなる。その子の側を通るだけで、吐き気、頭痛、腹痛がして気分が悪くなる。
- 弱い者いじめをする。弟や妹、自分より弱い子などに自分がされたことをする。
- 甘えが強くなったり、「これしていい?」などと、なんでも大人に聞いてくる。親の側を離れない。添い寝をしてほしがるなどの赤ちゃん返りが見られる。
- 相手が悪いのに、いじめられているのは自分が悪いからだと思い自責感から、身体を傷つける(腕や足に特別な傷などみられないか)。
以上がいじめられた子どもに見られるサインです。5項目以上当てはまるようであれば、いじめの被害を疑ってもいいと思われます。
今後のブログでは、もし子どもが勇気を振り絞って家族にいじめの被害を打ち明けた時の対応についてご紹介していきたいと思います。
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