皆さん、こんにちは。
授業中ソワソワと落ち着きがなく、先生の話に集中できない子、すぐにカッとなって友だちとトラブルを起こしてしまう子、がんばって練習しているのに漢字が書けない子、自分の考えをうまく話せなくて仲間外れにされてしまう子など、どこか不思議な子どもは、どのクラスにもひとりかふたりはいるものです。
十数年前なら、こうした子どもたちは、「問題児」などと言われて、本人の努力不足や親のしつけの悪さ、あるいは家庭環境が原因と片づけられがちでした。
しかし、今では、彼らの「困った行動」や「学習のつまづき」は、当人の努力や親のしつけ、家庭環境などが影響して起こるものではなく、脳の一部の機能が年齢相応に発達していないことが原因であることが明らかになっています。
このように脳の機能が関与して出現する障害をまとめて「発達障害」と呼んでいます。
発達障害は、脳機能になんらかの「不具合」があるために生じるものです。
本人はみんなと同じように努力していますし、親も子どものことを十分気にかけているにもかかわらず、発達障害の子どもには、ほかの子どもたちとは少し違った「特性」が現れてしまうのです。
ですから、発達障害に特有の「困った行動」や「学習のつまずき」は、親や先生を困らせようと故意にしているものではありません。
その子がもつ障害から引きおこされるもので、まわりの人以上に、子ども本人が「困っている」ということに、気づいてあげて欲しと思います。
本人の困り感に気づいてあげること
発達障害は外見から障害がわからないうえ、特性のあらわれ方には偏りが見られる(苦手なこともあるが得意なこともある、問題行動が特定の場面でしかみられないなど)ため、障害と気づかれないケースが少なくありません。
周囲が気づかないばかりでなく、本人や親も気づいていない場合があります。
学校でも家庭でも、まず、先生や親が、子どもが「困っている」状態に気づいてあげること、そして「どんなことに困っているのか」を一緒に考えてあげることが第一歩になります。
最新のコメント一覧