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画像皆さん、こんにちは。
“パラドックス”とは「逆説」という意味で、物事を反対から考えてみると違った結果が生まれてくるという考え方です。

臨床心理学では治療的にパラドックスな指示を出したりすることがありますが、日常生活でも簡単にパラドックスを取り入れることができます

ことわざの中にもパラドックスを取り入れているものがいくつかあります。

代表的なのが、「急がば回れ」や「負けるが勝ち」です。

残り物には福がある」なんてものもありますね。

画像実は、人は昔から上手にパラドックス的発想を取り入れて生活しているのです。

では、これらを家庭内で応用してみましょう。

これからご紹介する様々なケースを想定して、普段言いそうな言葉と、パラドックスを用いた場合を、その後の結果とともに考えてみましょう。

ケース1: 子どもが自分から宿題をしない

普段言いそうなフレーズ:

画像「ゲームばかりやってないで、早く宿題しなさい!」

「なんでいつも自分でできないの!」

「帰ってきたら一番に宿題!」

「宿題が終わったら、遊びに行ってもいいよ」

子供を心配する気持ちは分かりますが、幼いうちから急き立てられてきた子どもは、「自分で決めて行動する」という経験が少ないので、自発性が育ちづらく、人に言われないとできない「指示待ち」になりかねません。

思春期に入ると、そこに親に対する反抗心が芽生え、親の言うことに反抗したくなる気持ちが大きくなり、さらに言われたことをやらなくなる可能性があります。

パラドックスを用いたフレーズ 「急がば回れ」を応用

画像「本当に困ったら自分からやるだろう」

「宿題をしなくて怒られるのは子ども自身」

「宿題なんてしなくても平気」

時間がかかっても、本当に宿題をしなくなっても、本人が「困った!」「やっとけばよかった!」という状況をなるべく早めに作り出すことがポイントです。

画像宿題するなと言って、本当にしなくなったらどうするの?」と質問されることが多々あります。

確かに、表面的には一時的に逆効果を生むことはありますが、それは本人にとって必要だから起こることなので、それほど心配する必要はありません。

むしろ、その逆行している時期を「子どもを信じて待てるかどうか」、親の忍耐力が問われている時期なのです。

ケース2: 夫が家事を手伝ってくれない

普段言いそうなフレーズ

画像「いつもスマホばかり、たまには少しくらい手伝ってよ!」

「〇〇さんの旦那さんは毎日お茶碗洗ってくれるんだって、いいな~」

「靴下脱いだら、洗濯機に入れるくらいやってよ!」

忙しい時間帯に、家事を積極的に手伝ってくれない旦那さんに苛立ちを覚えるのは無理もありません。

しかし、できないところや、失敗・欠点にばかり目を向けられると、人は責められているように感じて「ああ、俺はやっぱりダメな奴だ」と自信を無くし、「どうせできないんだから、やらない方がいい」と、そのことから離れて行ってしまいます。

結果、さらに家事をやらなくなり、また妻に責められる、という悪循環に陥ることも少なくありません。

パラドックスを用いたフレーズ  「千里の道も一歩から」を応用

画像「洗濯機回してくれたの?珍しい~!でも、ありがとう」

「家事は得意じゃないけど、ゴミ捨てだけは必ず行ってくれて助かる」

「休みの日に子どもと一緒に遊んでくれるだけでも、助かる!」

家事の上級者である妻が夫に求めるのは、夫にとってはハードルの高い作業である場合があります

画像いきなり、高いハードルをクリアするのは難しいので、まずはハードルをできるだけ下げて、クリアできそうな第一歩を設定してみて下さい

そして、クリアできたら良いフィードバックを返すことで、レベルアップしようとする意欲がわいてきます。

できない所に目を向けることから、逆に、できることを増やしてみてはいかがでしょうか。

ケース3: 友達に「バカ!」と言われた

普段言いそうなフレーズ

画像「・・・。(何も言い返せない)」

「そんなこと言うお前の方がバカだ!(毎回大きくリアクションする)」

「先生に言ってやる!」

相手が怖くて何も言えないこともあるでしょうし、逆に腹が立って言い返したくなる気持ちも分かります。

画像しかし、自分の意見をはっきり言わなかったり、大きなリアクションを取る、という反応は、相手に「こいつは何を言ってもいいんだ」とか「反応が面白いからもっとやろう」と思わせてしまう可能性があります。

結果として、イヤだと思っていることが長く続いたり、エスカレートしてしまう危険性もあります。

パラドックスを用いたフレーズ  「負けるが勝ち」を応用

画像そんなこと言われたら、傷つくなぁ」

「はいはい、僕(私)はバカですよ」

「そうだよ。だから何?」

相手の言葉をそのまま受け入れることで、相手の意表を突くことになり、多くの場合はこれ以上会話が続かなくなります

相手にとっても、何を言ってもそのまま受け入れられてしまい「からかい甲斐のない奴」だと思わせることができ、一目置かれる存在になります。

日常的に意識してみよう

画像このように、日頃からパラドックスを意識するだけで、人間関係が向上する可能性があります。

様々な状況を想定して、その時にパラドックスを用いるとどんなフレーズになるだろう、と考えるだけでも良い練習になります。

昨今のステイホーム週間で、毎日家にいなければならずストレスが溜まる状況も逆説的に捉えると、

「せっかく家にいるんだから、家族みんなで沢山話をするいい機会だ」
「日頃できないことや前からやりたかったことをできる範囲でやってみよう!」
「旅行に行けなくなったから、家でその土地の料理でも作ってみよう!」

と、ほんの少し良い方向へと考えることができるかもしれません

画像逆説的な思考ができるようになると、一方的だった考え方に広がりが出てきて、柔らかく臨機応変に対応することができるようになります

例えるならば、今までは一方通行だった道が、道路拡張工事で両側通行になり、利用価値が2倍に広がるのと同じような感覚です。

そうなると、どのような状況でも、相手や家族はもちろんですが、自分がラクに生きて行けるようになります

是非、意識してみて下さい。

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