みなさん、こんにちは。
日頃より、おやこ心理相談室をご利用いただき、ありがとうございます。
おやこ心理相談室は今年開設10周年を迎えますが、この10年間書き綴ってきた膨大な量のコラムは、それを読むだけでちょっとしたセラピーを受けているのと同じくらいの内容です。
他機関ならコラムでは書かないような深い内容を、独自の視点からいくつも扱っています。
なぜそんなことをするのかというと、「コラムを読むことで状況が改善するのなら、それに越したことはない」と思っているからです。
コラムを読んでもどうにもならない、どうしても今の状況をなんとかしたい、是非カウンセラーに直接会いたいと感じる方だけ、カウンセリングを受けていただいて、一人ひとりに合った対応を一緒に考えていくことができれば、と思っています。
実際に、当相談室のカウンセリングご利用者様の多くが、カウンセリングをご予約する前にコラムに目を通しています。
コラムの内容がまさに自分のことを書いていると感じて、カウンセリングにいらっしゃる方もいますし、コラムを読んで、自分の考えや行動が間違っていなかったのかと、「答え合わせ」にいらっしゃる方もいます。
☘ コラムを読むことは勇気のいること
今、このコラムに目を通していらっしゃる方は、とても勇気がある人だと思います。
なぜなら、私たちが日頃から大切にしていることは、“子どもの立場に立つ”ということだからです。
子どもの視点は親のものとは違うので、発想が対立することもあります。
ですから、コラムを読んで子どもの気持ちや考え方を知るということは、「耳が痛い」と感じる親御さんも多いのではないでしょうか。
それはとても自然な反応であり、それを素直に表現できるということもまた素晴らしいことだと思います。
そんな痛い思いをしながらもこのコラムを読んでいるのは、それだけ家族のことを想っていて、よりよい家族関係を見つけたいという気持ちがあるからではないでしょうか。
だからこそ、このコラムを読むということは、とても勇気のある行動だと思います。
☘ 心に引っかかる記事ほどヒントが隠れている?
当相談室のコラムを読むという行為は、自分を知り、内省し、家族関係を振り返るきっかけになり、それだけでも大きな役割を果たしているように思えます。
たくさんの記事の中でも、強く心に引っかかる記事ほど、何かしらのヒントが隠れている可能性があるので、是非参考にしてみて下さい。
さらに、コラムを読むことで、自分の中の子ども(幼少期の自分)の気持ちや記憶(体験)を呼び起こし、「自分のことだ」と感じることも多々起きるかもしれません。
「私のことが書かれている」という感覚は、「自分だけじゃない」とか「そういうことだったんだ」という安心につながります。
そして、中には「受け入れてもらえた」「あたたかいものを感じる」という感想をいただくこともあります。
私は、この感覚こそが、まさに子どもたちの気持ち、もしくは、子どもの頃に感じていた気持ちなのではないかと思っていて、それが伝わっていることにとても嬉しく感じます。
☘ 子どもが親に対して本当に思っていることは?
子どもたちは、母親や父親を否定したいわけではありません。(もちろん、私たちもです。)
むしろ、「どんな親でも受け入れたい、許したい」と、親に対しあたたかい愛情をたくさん持っています。
自分で「母親失格」だと思っているお母さんはいても、お母さんに対して「母親失格」だと思っている子どもに出会ったことはありません。
コラムを通して、少しでも子どもたちの気持ちや思いを代弁し、こういうあたたかい気持ちをお父さん・お母さんに届けて行きたいと思っています。
耳が痛い思いをしながらも、涙を流しながらでも、いつも勇気を出して読んでいただき、本当にありがとうございます。
この10年間で皆さんのお役に立てたかどうかは定かではありませんが、次の10年も子ども達、お父さん・お母さん達と共に歩んで行きたいと思います。
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