皆さん、こんにちは。
親御さんの中には、子どもに対して、全てに完璧であることを強く望み、現実不可能な期待や要求をする親御さんがいらっしゃいます。
そのような親御さんの多くは、自分自身が何事に対しても「完璧でないと満足できない!すべてがダメになってしまう!」というタイプの方が多く、とかく子どもを仕事や家事などのストレスからくるフラストレーションのはけ口にしてしまうことがあります。
こういったタイプの親御さんは、「子どもだけでも完璧でいれば、一家は平和で完璧でいられる!(世間的には)」という幻想を持っていることが少なくありません。
しかし、子どもは当然親の期待通りに完璧であり続けることはありえませんね。
はぁ?そんなこともできないの!
間違えたり失敗したりすることは、子どもの心が健康に成長していくためには必要なプロセスですが、子どもが自分の思う通りに完璧にできないと満足できない親御さんの場合、なぐさめたり、励ましたりする代わりに、親自身が大変ショックを受け、落胆したり、「そんなこともできないのか!お前なんか家族の一員じゃない!」などと子どもをなじってしまうことがあります。
失敗した時に、子どもが親から与えてもらうべきものは、「自分は愛され守ってもらっている」という安心感ですが、これでは全くの逆効果です。
こういった言葉を投げかけられ続けて育った子どもは、いつも何かに追いかけられているような気分と不安感から逃れることができなくなってしまうのです。
子どもが歩む2つの道!?
完璧主義の親御さんの過剰な要求に悩まされる子ども達の多くは、二通りの道をたどることになります。
親の承認と称賛を得るために必死で頑張るか、親の望む通りにならないように反抗するかです。
前者の場合、子どもは常に誰かに評価され、点数をつけられているかのように感じていて、何をしても「十分やった」という達成感を味わうことができません。
ましてや、ちょっとでも間違えてしまうと周囲にどう思われているのか過剰に気になり、パニックに襲われてしまうことがあります。
後者の場合、「成功する」ことはまるで親の圧力に屈することであるかのような気がしてくるために、無意識のうちに反発して、常にそれとは反対のことをしてしまうのです。
その結果、いくら「そうなりたくはない!」と願っていても、知らない間に「失敗と敗北の人生」を生きることになってしまうのです。
どちらにしても、頭の中で鳴り続ける親の声を消し去らない限り、状況が変わることはなく、子どもなりの人生を歩んでいくことが難しくなってしまうのです。
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