皆さん、こんにちは。
思春期・青年期に入ると多くの子ども達は、「自分」への疑問を抱き始め、「自分」が生きていることに対する疑問を持ち始めます。
誰でも一度はそのような悩みや疑問を持つことがあるかもしれません。
しかし、中には「強いこだわり」としてこれらの悩みや疑問を持つ子ども達がいます。
彼らの多くは、学校に行けなくなり、閉じこもって友達とは一切遊ばなくなったり、昼夜逆転してしまい、昼間は眠り、夜に起きて本を読んだり、動画を見たり、ゲームをしたりと、一見すると怠けているような生活を送ることになります。
この「強いこだわり」は、どうして出来上がってしまうのでしょうか?
“自分はできるんだ!” 強すぎる自己意識
彼らに共通している点として「強すぎる自己意識」があります。
実は、この強すぎる自己意識は、かなり早い時期に作り上げられていることが少なくありません。
彼らは、周囲から優等生として見られたり、期待されて育ってきたことが多く、それに必死に応えるよう努力してきた子ども達です。
その努力が上手くいっている時には、「自分はできるんだ!出来て当然だ!」という自己誇大感を作り上げていきます。
この自己誇大感と周囲からの要求を満たす能力が常にマッチしていると大きな問題は起こりません。
しかし、能力よりも現実の要求が大きい場合、自己意識に歪みが生じてきてしまう場合があります。
これは何らかの失敗や挫折をキッカケとして表面化してくる場合が少なくありません。
たとえ自分の能力が低くても「私にはそれほど能力がないんだから仕方がない」と思えればいいんですが、こういう子ども達はそうは思えません。
“○○が悪い!”という他責感情の芽生え
その反対に「(自分に)能力はあるのにうまく出来ないのは○○が悪い!」「学校が悪い!」「先生が悪い!」「友達が悪い!」などといった現実を否定する方向にすすんでいってしまいます。
この方向では、何も現実的な解決がなされないので、問題は永遠と続いていってしまうことになります。
そうなると、本人は大変精神的に苦しむことになります。
そしてこの苦しみは、現実をさらに否定する方向にすすみ、「この世の中が悪い!」「この家族や親が悪い!」といった他責方向にエスカレートしていってしまうのです。
これが「強いこだわり」を生み出すことになります。
頑張って!あなたならやればできるはずよ!
子どもがこのような精神状態のときに、親の励ましとしての「頑張って!あなたならやればできるはずよ!」は、もの凄い本人の反発を引き起こすことになるのは、容易に想像がつくと思います。
なぜなら、この励ましは、本人の否定しようとしている現実からの要求課題とそれを達成する自分の能力とのギャップを突きつける形にするからです。
要は、周囲から励まされることは、自分に能力がないという現実を突き付けられることを意味するわけです。
本人達からしてみれば、「自分は一生懸命努力しているのに、これ以上頑張れと言うのか!この苦しさがお前たちに理解できるのか?」という言い分なのです。
時には、これが親への暴力、家庭内での破壊的な行動を引き起こすキッカケになることもあるのです。
このように強すぎる自己意識から生まれる「こだわり」を何とかしない限り、子ども達の苦しみは一向に収まることがないのです。
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ご無沙汰してます。
我が子は正にこの状況にあったと今でも思います。
お陰様で、今春から、自ら決意した結果、ゲーム製作のプログラマーになる道を選びました。
小学校の頃からの将来の夢でしたから。任天堂に将来就職したいそうです。
自分の苦手も得意も本人なりに理解していました。
ただ、中学校の存在がまだ自分の中で敵のようです。
不登校となって思うように行かなかったのは自分が原因ではなく、中学校全てが原因と思ってます。
進学の際に、申し込み書類に中学校の記載が悔しくて書けませんでした。
字に書くのも嫌で、ゴキブリよりも嫌いだそうです。
四月から男子寮に住む予定です。アルバイトもする予定です。
不安は尽きませんが、暖かく見守って、応援したいです。
ではまた!
佐藤先生の新聞の記事楽しみにしてまーす。
私は心理支援者として長年現場に携わっているものです。
佐藤先生については、先日の毎日新聞で拝見させていただきました。
「曖昧さ」は、大人の私たちでも難しい概念ですが、子どものうちに身に着けることの必要性は同感です。
私は日々発達障害、もしくはその疑いのある子どもたちと接していますが、彼らには強いこだわりが見受けられます。
特性の一つに分類されてきますが、そうではない子どもたちの「こだわり感」には、あまり意識を向けたことがありませんでした。
現代の社会問題の一つになっている引きこもりや仮面うつなどには、先生が書かれている強すぎる自己意識が隠れているのかもしれません。
他責タイプの人には、こういった心理が隠れているということを改めて知る貴重な機会になりました。
先生は講演や研修活動などはやられているのでしょうか。
もし機会がありましたら、講師としてお声をかけさせていただければと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。