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皆さん、こんにちは。
大人でもいらっしゃいますが、子ども達の中には、自己主張する力が育っていないお子さんがいます。

「あなたはどう思いますか?」「あなの考えは何ですか?」と質問しても、「・・・(沈黙)」と黙ってしまい、一向に自分の気持ちや考えを主張できないのです。

実は、自己主張する力が、なかなか育っていかないパターンというものがあります。

今回は、そのパターンについて解説していきたいと思います。

僕の自己主張は周りを汚染する!

自分が何か自己主張した際に、例えばお母さんが、受け止めてくれるどころか、「は~っ」と悩んでしまったり、グッタリと疲れてしまったとしましょう。

こうした経験は、大なり小なり誰しも体験しているものですが、これが日常的に繰り返されていくと、自分が自己主張することで「相手を滅ぼす恐怖」を子どもに与えてしまいます。

私の出会った子ども達の中には「僕の自己主張は周りを汚染する」と表現した子もいました。

自分が主張したら見捨てられてしまう・・・・嫌われて、捨てられる・・・」等と、そんな不安が強くなってしまうと自己主張することが怖くなってしまうため、その力が未発達のままになってしまうのです。

親にしてみればそんなつもりはなかったとしても、親御さんが忙しかったり、余裕がなかったりしたときに、子どもが何かわがままを言った時に、思わず子どもの人格そのものを否定するような、見捨てるようなことを言ってしまうと、いつしか子どもは自己主張することを諦めてしまうのです(1度や2度ではなく、あくまでも日常的に繰り返された場合です)。

自己主張を諦めた子どもはどうなるの?

自己主張することを恐れるようになった子どもたちは、どうなるかというと、やがて感情鈍麻(感情がマヒしていくことです)を引き越します。

何も感じず、ヤル気も起きず、無気力な状態になっていくのです。全ての欲求を諦め、我慢してしまうことになるのです。

もしくは、何を聞かれても、何を言われても、ヘラヘラと笑っていて、周囲からは何を考えているのか分からないとみられてしまう子どももいます。

そもそも欲求は自然に出てくるものですが、これが外に出せずにずーっとため込まれてしまうと、便秘状態になってだんだん発酵したガスが心にたまっていきます(詳しくは『感情の取扱説明書』を参照ください)。

このガスが何になるかというと、恨みや妬みに変わっていき、時に周りが「」に見えてきたり、「自分のことをバカにしている」などという被害者意識が強くなってしまい、安定した人間関係を築くことが難しくなってしまうことがあるのです。

毎回とは言いませんが、忙しい日常生活の中でも、出来る限りお子さんが自己主張をした際は、そっと耳を傾けてあげる姿勢をもってあげて欲しいと思います。

関連記事:自発性を育てるには』『感情の取扱説明書』『子どもの自己決定力』】

 

 

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