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皆さん、こんにちは。

親子関係、夫婦関係、家族関係、友人関係、恋愛関係、職場の人間関係など、あらゆる人間関係において、誰とでも良好な関係を築ける人と、どんな関係の中でも我慢して相手と上手く付き合うことが出来ない人がいます

人間関係がスムーズにいかないパターン?

我が子との関係が悪い人は、夫婦仲も悪かったり、職場で上手くやれない人は、心を許せる同僚や上司がいなかったりします。

恋愛関係は最も顕著で、毎回同じような相手を見つけて同じようなパターンを繰り返している人も多いですね。

人と上手く付き合えない人というのは、相手や状況が変わるだけで、基本的にやっていることは同じです。

精神分析では、あらゆる人間関係のルーツは親子関係にあると言われています。

例えば、親子関係の中で「お前はダメだ。無能だ」などと一方的に責められ、否定され続けてきた子どもは、容易に「自分を責める」ことを覚えます。

もしくは、親の期待が大きすぎて、それに答えられない場合に、自分を徹底的にいじめ抜いてしまう場合もあるでしょう。

自責感に見合った人間関係?

この「自分を責める気持ち」が強いと、人間関係を上下関係で見るようになります。

「私が悪くて相手が正しい」と相手を上に見たり、逆に「私が正しくて相手が間違っている!」と相手を見下したりするようになります。

いわゆる「マウントを取りたがる人」は心の奥では、自分を責めているということですね。

子育ても同じで、意識せずとも子どもとの関係を上下関係で築いている親御さんも少なくありません。

威圧的な父親は分かりやすいですが、過保護で心配性な母親も、子どもとの関係の中で、あれこれと指示したり「なんでもやってあげる」ことで子どもをコントロールしているのです。(こういう父親と母親の夫婦関係もほぼ上下関係です。)

しかし、子どもが成長して問題を訴え始めると、今度は親が子どもの奴隷のようになっていき、上下関係がひっくり返ります

立場が逆転してしまった母親の多くは、「どうせ私が悪いんでしょ…」「私の子育てが間違っていたから…」と自分を責めている傾向が強くあります。

実は、この「自分を責める」か「相手を責める」かという二極化思考は、幼い子供の発想に近いので、ここから卒業する必要があります(『子ども達はまず自分を責めることから始める』参照)。

このように、自分を責める気持ちが根底にあると、色んな人間関係が上手く行かない結果になることがあるのです。

人間関係が良好なパターン

では、良好な人間関係を築く人はどうでしょうか。

子どもとの関係が対等で良好な人は、夫婦仲も良かったり、職場での人間関係がスムーズな人は何でも話せる同僚や上司がいたりします。

彼ら・彼女たちの一番の強みは、「自分のことを知っている」ということです。

「自分のことを知っている」というのは、自分の性格や特性、強みや弱み、人間関係の傾向やよくあるパターンを把握しているということです。

自分を知っていることで、相手に余計な遠慮や無駄な我慢をすることなく、対等な関係を築くことができます。

たとえ弱みを指摘されたとしても、「そうなんですよね。私、そういうとこがあるんです。」とすぐに受け入れることができて、対策を取ることができるので、関係が崩れることはありません。

そのうえ、自分の考えや行動を縛っている様々な呪縛の正体を「知っている」ということでもあるので、比較的自由に「あるがままの自分」で日々過ごすことができます

その結果、無理なく我慢なく、自分らしくラクな人間関係を構築することにつながるのです。

人間関係のパターンチェック

人間関係において、自分を責めていないかどうかをチェックするのは簡単です。

行きたくないお誘い(飲み会・デート・遊びに行くなど)に誘われた場合に、きっぱり断れるかどうかです。

自分をある程度知っている人は、「NO」と即断することができます。

関係が対等なので、断ることでその後の関係性が崩れるとは考えにくい、もしくは崩れたらそれまでと割り切れるため、自分の気持ちを優先させることができます。

なかなか断れない、他の理由をつけて断る、断れないから嫌だけど行く、という人はこれから「自分のことを知る」という作業をすると、色んな関係がスムーズになるかもしれません。

自分のことを知るのは難しい

「自分のこと(内面)を知る」という作業は、一人ではなかなか難しいものがあります。

というのも、人は他人のことはよく見えても、案外自分のことは見えないものだからです。

人に指摘されて初めて気が付く、なんてことがよくありますが、これは自然なことです。

それでは、自分のことをよく知っている人たちは、どうやって自分のことを知ったのでしょうか。

なにかキッカケがあって自分の内面について自分でよく考えたり(内省する)、身近な人に自分のことを打ち明けることで自分の傾向に気が付くこともできますが、最も安全で分かりやすいのが、やはり専門家と一緒に行うことです。

おやこ心理相談室の精神分析的心理療法でできること

おやこ心理相談室では、開設以来より精神分析的心理療法を主なアプローチとしています。

認知行動療法などの問題解決型のアプローチとは異なり、その人の内面に焦点を当てることで問題の根っこにアプローチするという方法です。

精神分析的心理療法では、心に浮かんだことをそのまま言葉にする「自由連想」を中心にカウンセリングを進めていきます。

この自由連想の中で、自分が様々な「縛り」の中で生きているということに気付き、その縛りを少しずつ解いてゆく作業をします。

これまでの自分を縛っていたものの存在に気付いた時に、よく使われる表現が「暗い押し入れの中に閉じ込められている」とか「無人島に一人きり」や「鳥かごの中に囚われている」などです。

そこから自分を解放することで初めて、「あるがままの自分」が見えるようになってきます。

このような作業を経て、今まで見えなかったり、見ようとしていなかった「自分が本当に求めていたもの」が分かってくるのです。

そして、過去の自分を満たしてあげることで、現在の親子関係や夫婦関係において、相手が本当に求めていることが少しずつ見えてくるようになります。

このように、自分を必要以上に責めることから卒業し、あるがままの自分を知ることで今までのパターンから抜け出し、色んな人間関係が良好になることが期待できます。

子どもの問題でお困りのお母さんは、まずは「自分を知ること」で子どもと対等な関係を築くことができ、その先に「本当に子どもが求めているもの」が見えてくるかもしれません。

夫婦関係・恋愛関係・婚活でお困りの方、職場の人間関係・友人関係・学校でのママ友との関係など、あらゆる人間関係において、「自分を知ること」が、良好な関係を築いていく上で、一番の近道であると思います。

すべての人間関係は自分からです。
まずは、行きたくない誘いをキッパリ断れるようになれるといいですね。

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