皆さん、こんにちは。
いつもおやこ心理相談室をご利用いただき、ありがとうございます。
日々、相談室での相談業務を行いながら、スクールカウンセラーとしていくつかの小・中学校へ赴いています。
学校では、子どもや保護者の個別相談に加え、先生からのご相談、職員会議や職員研修をしたり、学年別に心の授業をしたり、クラスで一緒に給食を食べたり(現在はコロナ渦のため中止)、授業風景を見回ったり、小さい学校では生徒の全員面談を行うこともあります。
やることはたくさんありますが、子ども達と身近に触れ合うことができ、成長を感じることができる、やりがいのある仕事だと思っています。
今回はスクールカウンセラーの業務の中でも、「心の授業人気トップ3」をお知らせしたいと思います。(授業回数や、子どもたちの反応・先生からの要望などを考慮した個人的なランキングです。)
☘ レジリエンス ~心の筋肉~
レジリエンスとは、心の強さ・しなやかさという意味で、私は「心の筋肉」と呼んでいます。
逆境に負けない力や立ち直る心の回復力を付けよう、という授業です。
レジリエンスの高い人と低い人の特徴や考え方のパターン、レジリエンスを高めるためのコツや今からできることを、面白く、分かりやすく解説しています。
これは過去の授業回数・先生方からの要望ともに最も多い授業です。
進学に伴い、新しい生活・新しい環境・新しい人間関係が始まる前に、子ども達へ伝えておきたい大切な内容でもあります。
☘ アサーショントレーニング ~自分の気持ちを表現する~
アサーションとは自己主張のことを意味していて、アサーショントレーニングは「自分の気持ちを表現する練習」といった内容です。
一人ひとりの自己主張には実はタイプがあります。
気持ちを伝える伝え方一つで、人間関係が上手く行ったり、そうでなかったりと、社会的にも家庭内でも意外と大きな影響力を持っているのです。
自分のコミュニケーションタイプを知ることで、これまでの人間関係を振り返ることができたり、これからの関係を向上させるためにどうしたらいいのかが見えてきます。
アサーショントレーニングは、学校でもよくやる授業ですが、実はPTAやセミナー・研修会などで、保護者を対象に行うことがとても多い内容でもあります。
それだけ、我が子や夫(妻)とのコミュニケーションの取り方に興味がある親御さんたちが多いということかもしれません。
☘ リフレーミング ~再枠づけ~
リフレーミングとは、「再枠づけ」という意味で、物事をいつもと違う角度から見てみようという内容です。
例えば、テストの点数を、「よくできた」ととらえるか、「まだまだだ」ととらえるか、物事には常に裏と表、もしくは右と左のように様々な見方が存在するということを、いくつかのケースを用いて体感することができる授業です。
この授業を通して、物事の受け取り方の傾向をとらえ、新しい見方があることを知り、自分の傾向が極端な場合は修正していくことができます。
そうすることで、必要以上に自分(相手)を責めたりせずに、公平な判断ができるようになります。
生徒の反応という点では、この授業が一番盛り上がります。
心の強さを身に付けるレジリエンスとともに、心の公平さを身に付けることができる人気の授業です。
☘ 自分を大切にする作業
このような授業を通して、子ども達に「自分を大切にすること」を学んでほしいと思っています。
私たちは、一人ひとりがみんな、大切にされるべき存在であり、私たちは、一人ひとりがみんな、幸せになるために生まれてきたのです。
自分を大切にすることができるようになると、相手にも優しくできるようになりますね。
学校の授業ももちろん大切ですが、勉強とは少し違う「心の授業」も子どもたちが成長するうえではとても大切な授業だと思います。
これからも機会があれば、どんどん心の授業をやっていきたいと思います。
保護者の皆様も興味がある方は、各地で行う講演やセミナーなどもございますので、ホームページにてチェックしていただければと思います。
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- アサーショントレーニング, アンガーマネジメント, スクールカウンセラー, リフレーミング, レジリエンス
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