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皆さん、こんにちは。
いつもおやこ心理相談室をご利用いただき、ありがとうございます。
最近、当相談室で出会う中高生たちの特徴としてよく目につくのが、漠然と「疲れている」というメッセージを訴えているケースです。
何を聞いても、「わからない…」「疲れた…」「微妙…」としか答えない(答えられない)ケースや、頑張りすぎて気力が尽きてしまったケースなど、「疲労」を主訴とするケースが増えてきています。
学校、勉強、友人関係、SNS、親の期待、進路への不安など、現代の中高生が抱えやすい悩みは多岐にわたります。
そんな悩みを抱えながらも、常に周りの目を気にしながら、多くのプレッシャーの中で日々を過ごしているのです。
想像するだけでも、疲れますね。
☘「思春期=反抗期」というイメージ
昔は思春期といえば、親に反発する、口答えが増える、親子関係が荒れる、という激しいイメージと、逆に何も言わなくなる、家族と距離を取る、家出をする、などといった家(家族)から離れるイメージがありました。
もちろん今でもそうした変化はあります。
しかし、最近の思春期の子どもたちの特徴は、
- なかなか自分の気持ちを表現できない (できる相手がいない)
- 周囲に合わせすぎる (私はカメレオン)
- 我慢をしている (自分より相手が大事)
といったものが多いように見えます。
怒りや葛藤を外に向けて発散していた以前に比べると、それらが内にこもっているようなイメージですね。
それだけ、現代の子どもたちは発散の仕方がわからない、発散する場所(相手)がいない、ということなのかもしれません。
表面上はおとなしい「いい子」に見えても、内面ではストレスが発散できないことからくる問題行動を繰り返していることもあります。
無理をしすぎた結果、無気力状態になったり、自分がよく分からなくなってしまうことも多々あります。
思春期は自分と向き合い、自分探しをするための大切な時期です。
そのため、悩みや葛藤を抱えたり、不安を感じやすいという特徴があります。
この特徴自体は今も昔も変わりませんが、子どもたちを取り巻く環境・状況が大きく変化しているので、現代の思春期の子どもたちの心境も複雑化していることは間違いありません。
このことを念頭に置いて、子どもたちの気持ちを理解するように努めていかなければなりません。
☘ 最近の中高生に多い悩み① 友人関係の疲れ
思春期の子どもにとって友人関係は死活問題です。
常に「仲間外れにされたくない」という強い思いを抱えています。(←これはもはや呪縛です)
そのためには、
- 空気を読まなければならない
- キャラを演じなければならない
- 本音は言ってはいけない
といった見えないルールに縛られて、無理して友人関係を守ろうとしています。
特にSNSの普及により、人間関係が学校の外まで続くようになりました。
以前なら家に帰れば一息つけた子どもも、今は常につながり続けている感覚を持つことがあります。
常につきまとう、「ボッチになってはいけない」、「誰かとつながっていなければならない」、という感覚に追われることを負担に感じ始めている子は多いと思います。
☘ 最近の中高生に多い悩み② 将来への不安
人間関係の次に多いと感じる悩みは、勉強や進路、将来への漠然とした不安です。
- 勉強についていけない
- 将来やりたいことがわからない
- 親の期待に応えなきゃいけない
というプレッシャーを感じやすくなっています。
特に、親が高圧的で異論を認めない場合や社会的に地位の高い職業についている場合など、大きすぎる親はその存在だけでプレッシャーになっていることがあります。
将来への不安は、その子が将来を真剣に考えている証拠で、あって当然のものです。
応援のつもりでも、あまりプレッシャーをかけすぎると逆に追い詰められてしまうので、要注意です。
☘ 最近の中高生に多い悩み③ 自己肯定感の低下
そもそも学校という場が、成績をつけられて他人と比較される場であるうえに、最近ではSNSやインターネットを通じて、子どもたちはさらに多くの人と比較されるようになっています。
- 自分だけできていない気がする
- 周りの方が充実して見える
- 自信が持てない
こうした感覚から、「このままではいけない」「自分には価値がない」と思い込んでしまうこともあります。
その結果、しなくてもよい努力を始めてしまったり(過度のダイエットなど)、被害感情が膨らんで周囲を敵視するようになったりと、問題行動の芽が育ち始めるのです。
思春期に自分に対する不安を抱くこと自体は特におかしなことではありませんが、自己肯定感が低すぎると過度の自己否定につながる恐れがあります。
他人がどうであれ「私はこのままでいい」と思える存在に対する安心を育てることがとても大切になってきます。
☘ 子どもたちが出しているサイン
実は、真面目で責任感が強く、周囲に気を遣う子ほど、無理をしすぎて不調を抱えていることがあります。
周囲からは「問題のない子」「よくできるいい子」「優等生」と見られていることが多く、彼ら・彼女たちの苦しさが見過ごされやすいのです。
疲れやストレスは、必ずしも言葉で表現されるとは限りません。
例えば、
- 朝起きられない (朝起きるのがつらそう)
- 登校しぶり(学校に行くのがつらそう)
- 頭痛や腹痛(女の子の場合は生理痛)が増える (その他、体の不調が増える)
- 部屋にこもる (他人が部屋に入るのを嫌がる)
- 会話が減る(逆に異常にしゃべる、異常に甘える)
- 笑顔が減る
- テストの点数がガクンと下がる
- イライラしやすくなる
- 無気力になる (いつもできていたことができなくなる)
- 問題行動が始まる(SNS依存・ゲーム依存・リストカット・摂食異常・万引きなど)
などいった形で現れることがあります。
こうした変化は「怠け」ではなく、「もうこれ以上頑張れない」「心のエネルギーが空っぽ」というサインなのかもしれません。
ぱっと見はいつもと変わらないように見えても、実はすでに限界を超えているケースも多いので、注意してよく見ておいてください。
☘ 相談することは特別なことではありません
最近は、深刻な問題が起きてからではなく、「学校に行きづらそう」「元気がないな」「将来への不安が強い」といった早い段階で相談につながるケースも増えています。
早めに話を整理することで、子どもと親、双方が今後の対応を身につけ、安心を取り戻せることもあります。
近年の中高生は、「反抗」よりも「疲労」や「不安」を抱えていることが少なくありません。
表面的には問題なく見えても、その内側では日々命を削りながら頑張っている子どももいます。
「疲れ」や「不安」のサインに気づいた時点で、放っておかずに早めに対策を取ることが、望まれます。
子どもたちが安心して将来へと踏み出せるよう、一緒に考えていければと思います。





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